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AIエージェントの進化【5段階レベル】- 2026年、AIは『アシスタント』から『エージェント』へ –

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こんにちは、ワークスアイディの奥西です。

昨年、2025年は『AIエージェント元年』と言われ、AIの話題が尽きない1年でしたね。
個人利用の範囲では、エージェント機能を試してみた方も多かったのではないでしょうか。

一方で、会社組織におけるビジネスプロセスの中心で「AIエージェントが活躍している」という企業は、まだ多くないのが実情かと思います。

さて、2026年はいよいよ、企業の業務プロセスにおいて本格的に『AIエージェント』の実装と活用がスタートしていきます。

私のもとにも「結局、どのAIツールを使えばいいの?」とご相談いただく機会が増えてきました。
ワークスアイディでは、MicrosoftのサービスやneoAI Chat、その他のエージェントツールを活用してご支援していますが、大事なポイントは「どのツールを導入するか」ではありません。

どこまでを人が担い、どこからをAIに委ねるのか。
この意思決定こそが、成功の分かれ道です。

現在、多くの企業のAI活用は、概ね以下の3つが中心かと思います。

  • AIのチャット活用
  • RAG(社内データ検索)を活用したAIアシスタント
  • リサーチ・Excel・PowerPointの自動生成

本日は、AI『活用』から一歩進んで、AIエージェントによる『自動化』に絞り【レベル0〜レベル5】の5段階で整理していきます。

自社は今どこにいて、これからどのレベルの『自動化』を目指すのか!?
一緒に考えていきましょう!

【レベル0】人間のみのマニュアル運用

“人の頑張り”で回っている組織

レベル0は、AIも自動化ツールもなく、人の判断と作業だけで業務が運用されている状態です。

  • 特徴:
    Excelへの手入力、属人化した判断、ベテランの経験頼み
  • 現場の声:
    「この業務は〇〇さんしか分からない」「忙しくて改善まで手が回らない」

この段階では“問題は見えているけれど変える余力がない”、AI以前に、業務が“人の努力と根性”に依存している状態です。

【レベル1】ルールベース自動化

RPAでできる“自動化の限界”

次の段階が、RPA(Robotic Process Automation)やVBAマクロによる自動化です。
請求処理、データ転記、定型レポート作成など、“決まった手順”は確実に効率化されます。

一方で多くの企業が次の壁にぶつかります。

  • 例外処理が増えるとロボットが止まる
  • 業務フローが変わるたびにシナリオ修正が必要
  • 結局“人が考える判断業務”はそのまま残る

つまり、ルールを作るのも判断するのも結局は『人』。自動化ツールはあくまで『作業代行者』という位置付けです。

それでもレベル0に比べれば、大きな前進ですね。

【レベル2】インテリジェント・プロセス・オートメーション

AIが“判断の補助”を始める

レベル2では、機械学習や自然言語処理が加わり、AIがデータをもとに選択肢や示唆を出してくれるようになります。
需要予測、異常検知、問い合わせの自動分類などがこれに当たります。

ここで現場には大きな変化が起きます。
『考える時間』が減り『確認する時間』が増えるのです。

お客様からはこんな声をよくいただきます。
💬「判断の質が上がったというより、判断のスピードが劇的に変わった

AIはデータを活用して人に『示唆』を与えてくれます。

しかし、AIはまだ“決めない”。
あくまで意思決定の材料を与える段階であり、“データ活用が前進している”状態とも言えますね。

【レベル3】エージェント型ワークフロー

AIが“考え、計画し、動く”

ここからが2026年に本格化していく『AIワークフロー』『AIエージェント』の領域です。
AIと社内ツール(SaaSや基幹システム)の連携が進むと、AIは単体ではなくエージェント(代理人)として振る舞い始めます。

🤖AIエージェントの行動フロー

  1. 目的を理解し
  2. 必要な情報を自ら集め
  3. 計画を立てて
  4. ツールを使って実行する

企画書のたたき、営業資料の準備、業務改善案の整理などで、人の役割は“指示”することから、AIが仕上げてきた成果物を“レビュー”する役割にシフト。

この段階で、多くの方が「仕事の役割や定義が変わった」と実感します。

業務はワークフローの集合体であり、その多くをエージェントが担うようになります。
まずはこのレベル3を実現する取り組みが増えていくでしょう。

【レベル4】半自律型エージェント

判断までも“任せる”覚悟が問われる

レベル4になると、AIは一定の範囲で自律的に判断・改善を行い、例外対応や結果に対しても責任を持つ役割へ移行します。

ここで重要になるのは、技術力ではなく『設計力』です。

  • どこまで任せるのか
  • 判断基準をどう定義するのか
  • 失敗をどう扱うのか

AI活用が進まない企業の多くは、技術やツールの問題ではなく『設計』で立ち止まっているのが実情です。
今後はテクノロジーの進化を前提に、“任せ方”をデザインする必要があります。

正直に申し上げますと私自身、判断までAIに任せるレベル4の本格実装は未経験です。しかし2026年はここに伴走できるよう、実践を重ねレベルアップしていきます。

【レベル5】完全自律型エージェント

人は“目的を設計する存在”へ

最終段階では、AIが環境を理解し、自ら学習し、自己改善していく世界。
ここでは、人は細かな業務プロセスから離れ、“目的・価値・方向性”を定義する存在になります。

問われるのは技術ではなく、本質です。
「この組織は、何のために存在するのか?」

もはやテクノロジーだけの話ではなく、『組織設計』や『企業変革』が中心テーマになります。
これまでの組織体系や部署の概念すら、再定義されることになるでしょう。

近い将来の実現を見据え、今から段階的にでも『自動化』を進めていく必要がありますね。

まとめ

多くの企業は今、[AIチャットの活用][RAGを用いたAIアシスタント][資料作成の効率化]といったレベル2に取り組んでおり、真剣に取り組むと、このレベル2だけでも相当なボリュームと効果があります。

一方で2026年以降は、“AIが考え、計画し、動く”レベル3のエージェント型ワークフローがテーマになっていきます。

繰り返しますが、AI活用の本質はツール選定ではなく設計
レベル3、そしてレベル4へ進むための『経営設計』『業務設計』こそが、AIエージェント時代の重要な取り組みです。

なお、本コラムのレベル分類は現時点の技術動向に基づく参考情報です。AIやエージェント技術は想像以上の速度で進化しており、考え方自体が更新される可能性もあります。

正解としてではなく、自社のAI活用・業務設計を考えるための材料として参考にしていただければ幸いです。

それでは、本日もGOOD JOB!!

 

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