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なぜ企業でのAI活用に「伴走支援」が必要なのか。 成果につながる3つのSTEP

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こんにちは。
ワークスアイディの奥西です。

生成AIが登場してから早くも約2年が経過しました。
今では多くの企業で生成AIの活用に向けた検討や導入が本格化しています。

書籍・YouTube・ユースケース集の事例など、関連情報も豊富に出回り、本屋さんにはAIのコーナーが常設されるようになりました。情報の入手は格段に容易になっています。

▼当サイトにも生成AIユースケース集を掲載しておりますので併せてご覧ください!
ユースケース集まとめ

しかし、私たちが実際に企業の現場を支援してきた中でよく耳にするのが、
「導入したが思ったような成果が出ない」という声です。

その根本にあるのが、生成AIに関する「理解」への大きなギャップです。

経営層やDX推進担当者は、日々情報をキャッチアップしており、AIへの理解が進んでいる場合が多いです。

一方で、実際に使う現場メンバーには、
「少し試してみたけれど使いこなせなかった」「精度が低くて期待外れだった」
という声もあり、温度差が生じてしまいます。

このような組織内の理解レベルの差や、活用イメージのばらつきは、自力で解消するには難易度が高く、プロジェクトの足かせにもなりかねません。

ワークスアイディでは、これまで数多くの企業で「neoAI」の導入支援導入から定着までを伴走してきましたが、どのフェーズでも「外からの支援」が効果を発揮するポイントがあります。

そこで今回は、生成AI活用を成功させるための3つのステップ
「理解 → 適応 → 浸透」 を軸に、それぞれの段階での課題と、その乗り越え方についてご紹介します。

STEP1:理解 「わかる」と「使える」の間には、高い壁がある

生成AIについて、「ニュースで見た」「使ってみたことはある」という人は多いですよね。
社内アンケートでも「生成AIを知っている」と答える社員がほとんどです。

しかし、「知っている」と「使える」はまったくの別物です。

生成AIを活用した業務改革プロジェクトを立ち上げた時のことです。
社内の複数部門にヒアリングしたところ、多くの方がこう言いました。

「便利そうだけど、仕事でどう使えばいいのかわからない」

つまり、生成AIが何かは「わかって」いても、
具体的にどの業務にどう活用できるのかまでは「理解」できていない状態だったのです。

このギャップを埋めるには、ツールの使い方を教えるだけでは足りないということに気づき、
まずはAIを「理解」をするところから始めることの重要性を痛感しました。

AIがどのような仕組みで動いていて、どんな特性があり、何が得意で何が苦手なのか。
こうした背景知識まで含めた「文脈としての理解」が必要でした。

この段階で現場へのレクチャーやユースケースワークショップを実施し、理解を深めるサポートを行いました。
外部支援が入ることで、「この業務にも使えそう」「精度を上げるためにはこうすればいいんだ」という視点が現場に芽生え、AI活用の第一歩を踏み出しやすくなります。

STEP2:適応 基盤モデルの「特徴」を正しく理解し、業務に「適応」する

生成AIは、使い方次第で非常に強力な「戦力」になりますが、「AIなら何でもできる」という誤解も少なくありません。

たとえば、社内FAQを自動応答化した企業では、「回答が曖昧で正確性に欠ける」といった声がありました。
これは、AIの得意分野を理解せずに業務にそのまま当てはめてしまった結果です。

基盤モデルにはそれぞれ「癖」や「得意・不得意」があるため、業務の難易度や重要度に応じて適切なモデルを選び、その特性を活かすことが重要です。

  • どのモデルを使うか?
  • どのようにナレッジを取り込むか?
  • 精度を上げるために、どんな加工が必要か?

これらを現場で試行錯誤しながら進めるには、多くの知見と時間が求められます。
伴走支援では、これらを最短距離で形にしていくナレッジやテンプレートを活用することで、企業の負担を大幅に軽減できます。

また、既存業務の一部を単に「AIで置き換える」だけでは限界があります。
AIを活かすには、「AIを前提に業務を再設計する」視点が不可欠です。

業務のどこにAIを組み込み、どこを人が担うのか?この設計力こそが成果を左右します。
この設計を支援するパートナーがいれば、現場だけでは気づけない業務の再構築ポイントにも気づけ、実用性のある導入が加速します。

STEP3:浸透 「安心」して使える「環境」と「制度」があれば社内に「浸透」する

最近では多くの企業がAI活用のガイドラインやポリシーを整備し始めています。
それは「制約」ではなく「安心して利用できる環境」を整えるための土台です。しかし、それだけでは不十分です。

「一部の社員は使っているが、他のメンバーには広がっていない」
「使う人・使わない人が固定化されてしまっている」

こうした“部分的な利用”のままでは、AIの力を最大化できません。
むしろAIは、業務の「属人化」を解消し、ナレッジを組織で共有していくうえで非常に有効な手段です。
それを「属人的」に運用してしまっては本末転倒ですよね。

AIが組織に「浸透」していくには、小さな成功体験を積み上げながら、横展開していく仕組みづくりが大切です。

制度・教育・仕組みの三位一体で「使って当たり前」な文化を育むには、内製だけでは時間がかかるケースもあります。
社外からの伴走支援を組み合わせることで、文化定着までのスピードと質が大きく向上します。

まとめ

企業でAIを活用し、成果につなげるためには、
次の3つのSTEPが欠かせません。

理解:知っているつもりの状態から、使える状態へ。ギャップを埋める。
適応:AIを前提に業務を再設計し、業務プロセスに組み込む。
浸透:安心して使える環境と制度を整え、文化として定着させる。

内製化で推進する場合でも、ナレッジある企業と伴走して推進する場合でも
「理解」「適応」「浸透」の3つのSTEPを意識することが重要です。

AI・デジタル時代の今だからこそ、組織文化・価値観・業務プロセスすべてを見直す絶好の機会でもありますね。

ワークスアイディでは、「変化」の起点と「体験」のきっかけをテーマに企業でのAI活用を伴走していますので、是非ご相談ください。

▼ご相談はこちらから
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皆さまの会社でも「企業でのAI活用について」をテーマに
議論してみてください。

本日もGOOD JOB!!

ワークスアイディは、「『働く』をデザインする」をコンセプトに、企業の課題解決をサポートします。

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