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RPAの導入を検討されている方へ -WinActorライセンス運用の実態-

RPA WinActor 業務改善 生産性向上 ビジネスデザイン データでビジネスをもっと面白く エンジニア

普段、RPA導入を検討されているお客様と商談させて頂き、どんなことに課題を抱えているか、どんな業務を自動化したいのかヒアリングさせて頂いた後、適切にRPAツールを活用して効果を実感してもらうための支援をしています。
今回は、導入前のお客様や、導入後に自動化の軌道に乗ったお客様からもご質問の多い、ライセンス運用方法についてお伝えします!
RPAツールの中でも本日は「WinActor(ウィンアクター)」に絞ってまとめてみます。
みなさんの会社・部署ではどの運用方法にするとライセンスを余すことなく有効に活用できそうか、考えてみてください🤔

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🔹WinActor_ノードロック(NL)版フル機能 ×1本
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まず最初はスモールスタートしたいという方は、この「ノードロック版フル機能」ライセンスが1本あれば、シナリオ開発がスタートできます。

ノードロック(NL)版は、インストールしたコンピュータ本体に紐付けるライセンス形態です。「フル機能」というのは①シナリオ開発 と②シナリオ実行 どちらも可能なフル機能という意味です。
“シナリオ”というのはWinActorが実行する処理の流れを組み合わせたもので、操作手順を指示するものです(↓ シナリオ例)

シナリオ例

▼ライセンス運用事例図-1

ライセンス運用事例図①

例えば、「経理部」とか1つの部署や一つのグループでフル機能を1台契約した場合は、専用のPCを準備頂き、それを使用するメンバー、シナリオ作成者で共有して使用するケースが多いです。普段ご自身が専有で使用しているPC端末にWnActorをインストール頂くことも可能ですが、シナリオが動いている間はそのプログラムが動いている為、同時に別の作業を行うことができなくなってしまいます。

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🔹WinActor_NL版フル機能 ×1本 と NL版実行機能×1本
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ノードロック版の中には、開発と実行どちらも可能な「ノードロック版 フル機能版」と実行のみ可能な「ノードロック版 実行機能」があります。

ノードロック版(メーカーNTTAT様サイトより引用)
フル機能版:メーカー希望小売価格 908,000円
実行版:メーカー希望小売価格 248,000円
※詳細につきましては、直接販売代理店へお問い合わせください。

例えば24時間ずーっと動かすシナリオを作成した場合は、ひとつのシナリオでライセンスを独占してしまいます。そんなときフル機能版ライセンスを1本追加いただくより安価な「ノードロック版 実行機能」を追加いただくことで、他のシナリオの開発や実行が可能となります。

▼ライセンス運用事例図-2

ライセンス運用事例図②

ライセンスの追加を検討される際には実行機能版をうまく活用していただきたいですが、注意いただきたいことがあります。
例えば「フル機能ライセンス」で作成したシナリオで、システムを動かすフローが入っていたら、「実行機能ライセンス」PCでもログインできるように環境を整えてあげる必要があるし、画面の表面を操作するようなフローがあれば、色合いや解像度・サイズの違いでエラーになる場合もあるので、「実行機能ライセンス」の環境で何度かテストする時間を設けることをおすすめします!

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🔹WinActor_NL版フル機能 ×1本 と NL版実行機能×2本
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▼ライセンス運用事例図-3

ライセンス運用事例図③

上記のように、開発担当者同士でフル機能版ライセンスで開発したい時間が重なったりしないようであれば、実行機能ライセンスを増やしていくのも良いかもしれませんね!

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🔸WinActor_NL版フル機能 ×2本 と NL版実行機能×2本
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ここからは同じ会社内で複数拠点が存在する場合や勤務場所がビル内で離れていたりする場合ですが、ノードロック版はインストールしたコンピュータ本体に紐づくため、開発・実行する担当者の近くにライセンスがあるほうが便利です。

▼ライセンス運用事例図-4

ライセンス運用事例図④

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🔸WinActor_NL版フル機能 ×2本
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なるべく社内で共有して稼働していないライセンスはなくすほうが良いと思いますので、特定の場所にWinActorのインストールされたPCを配置して、他の場所からはリモートデスクトップ接続で運用する方法もあります。

▼ライセンス運用事例図-5

ライセンス運用事例⑤

しかし!!!
エラーの発生する起因になることもあるため、注意点をまとめた記事を参考にして頂けると嬉しいです。

RPAの活用をこれから検討したい方、導入からしばらく期間も経って社内で運用が定着したお客様から、改めてライセンス運用について相談頂くケースもあるため今回はWinActor ノードロック版に限定して運用方法をまとめてみました。RPAツールと呼ばれる製品もたくさん存在していて、その中で種類もサービス形態も様々。大切な予算なので悩んで当然です!

今回の記事で紹介できた運用方法はごくごく一部ですし、運用方法の一例として記載しました…!
実はWinActorには、複数拠点・複数部署・複数シナリオ開発者がいる企業様や、ライセンス専有しちゃうくらいのシナリオを複数開発し、運用される企業様にとっても便利な”フローティングライセンス(FL)”という種類もあるんです!(→詳しくはコチラ)

これから導入する方も、既に導入している方も、効率よく、最大限にライセンスを活用して、どんどん自動化を進めて頂けると嬉しいです!
みなさんの会社の拠点数や、自動化する担当者の人数、携わる方の人数、後々の展開等を聞かせ頂ければ、最適なツールをご紹介・ご提案させていただきます!
お困りごとがあれば、なんでも相談くださいませ!