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データ活用

ビジネスアナリティクスとは?重要性や実施する手順を解説

データサイエンス 業務改善 生産性向上 データでビジネスをもっと面白く 新たな問いへの挑戦

DXが推進される昨今、ビジネスアナリティクス(BA)が注目され始めています。
ビジネスアナリティクスとは何か、重要性はどの程度か、何をするのかが気になる方も多いでしょう。
急速に変化する時代、ビジネスアナリティクスの重要性と、実施手順も合わせて紹介します。

■ビジネスアナリティクスについて

ビジネスアナリティクスはあらゆる分野で活用できる分析手法です。データや情報が高い価値をもつ現代ビジネスにおいて、重要視されています。
はじめに、ビジネスアナリティクスとは何かについて解説していきます。

◇ビジネスアナリティクスとは

ビジネスアナリティクスとは、過去や現在のデータを可視化し、データをもとに未来を予測することです。
さらに、予測した未来をもとに、目標達成のための提案をおこないます。

◇ビジネスアナリティクスの重要性とは

ビジネスアナリティクスは過去・現在・未来のデータを分析し、業務の最適化や迅速な意思決定、経営戦略をサポートする役割を担います。
見通しが難しい未来を予測することで、業界内の競争で優位に立てるのです。
ビジネスアナリティクスを活用しないと、経営者の経験や勘に頼るしかなく、属人的で不安定な予測による戦略決定となってしまうでしょう。
企業の競争力を高めるには、ビジネスアナリティクスによる未来の予測が必要不可欠であると言えます。

◇ビジネスインテリジェンス(BI)の違いとは

ビジネスインテリジェンス(BI)とは、社内のデータを分析し、グラフなどの目に見える状態に加工することを指します。
データを可視化するといった点ではビジネスアナリティクスと同様ですが、ビジネスインテリジェンスの目的は、「データを可視化する」ことです。
それに対してビジネスアナリティクスは、「可視化したデータをもとに、将来を予測しビジネス提案をおこなう」ところまでが目的とされます。
未来に重点を置いた考え方と言えるでしょう。

■ビジネスアナリティクスの種類

ビジネスアナリティクスには3つの種類があります。

ビジネスアナリティクスの種類

・記述的分析
・予測的分析
・処方的分析

上記の分析手法を理解することで、よりよい意思決定ができます。
順に解説します。

◇記述的分析

記述的分析は、問題解決の糸口を探すための分析手法です。
分析において最も基礎的なタイプだと考えられており、ビジネスでの意思決定をサポートする役割を果たします。
よりよい改善案を見つけ出し、意思決定のサポートや、戦略の強みや弱みを探れるのが特徴です。

◇予測的分析

予測的分析は、過去の傾向を探り、将来起こる可能性が高いものは何かを導きだす分析手法です。
予測分析は、統計学やデータサイエンス、さらには機械学習などを用いておこないます。
将来に起こることを予測する予測的分析では、潜在的なリスクも特定できるのが特徴です。

◇処方的分析

処方的分析は、改善のために何をすべきかといった戦略的意思決定を導き出す分析手法です。
記述的分析と予測的分析をベースとする処方的分析では、将来の予測に加えて、その要因となるものを特定できます。

■ビジネスアナリティクスを活用した方がいい6つの理由

分析を上手に活用するために、ビジネスアナリティクスが必要なケースを理解しておきましょう。
ここからは、ビジネスアナリティクスを活用すべき理由を6つ紹介していきます。

◇常に経営情報を把握することができる

ビジネスアナリティクスでは、企業がもつデータを一括して管理・分析します。そのため、リアルタイムで経営情報を把握できるのです。
常に経営情報を把握できるため、意思決定のスピードアップも可能となります。

◇意思決定の質が高められる

過去・現在・未来のデータをもとに意思決定できることから、戦略的意思決定の質が大きく高められます。
経営者の経験や勘に頼る意思決定ではなく、データに裏付けされた根拠ある意思決定ができるようになります。
顧客へはデータに基づいた説明・商談ができるため、信頼を得やすくなるでしょう。

◇コストを削減できる

企業がもつデータを一括で管理するため、コストや人的リソースについての現状を常に把握可能です。
コストに関するデータに基づき、コストカットの意思決定がしやすくなるでしょう。人的リソースの分析を行い、人員を適正配置するための計画を立てることもできます。

◇目標に対する達成度を測定できる

リアルタイムでデータを把握できるため、目標の達成度も確認しやすくなります。
ビジネスアナリティクスは目標の達成度を測定する機能をもつため、達成度を視覚化しチェックできるようになるのです。
KPI(重要業績評価指標)の達成率や、予算に対する目標の進み具合などを測定できます。

◇マーケティングに活用できる

ビジネスアナリティクスで分析したデータを利用し、顧客の行動や市場の動向を読み取ることができます。
顧客のニーズなどを理解し、商品開発や戦略を打ち出して「売れる仕組み」を作ることが可能です。

◇利益の向上を見込むことができる

ビジネスアナリティクスを活用すれば利益の向上を図ることができます。
コストカットや人件費の削減ができたり、マーケティングにデータを活用することで売上を改善したりすることにもつながります。

■ビジネスアナリティクスを実施する手順

ビジネスアナリティクスを有効に活用するには、どう実施していけばいいのでしょうか?
ここからは、ビジネスアナリティクスの実施手順を順番に解説していきます。

◇全体像・現状の理解

まずは、ビジネスアナリティクスでなにを分析できるか事業の全体像・現状を理解しましょう。
分析指標を決めるには、はじめに全体像を掴めていないとうまくいきません。
ビジネスアナリティクスを実施する際は、まずビジネスの全体像・現状を理解することが大切です。

◇分析指標の確定

つぎに、分析指標を決めていきます。分析指標は、ビジネスの全体像に対して影響力の大きい項目に絞りましょう。
売上高や原材料費、クリック率や顧客満足度など、事業の目標にクリティカルにつながる分析指標を決めます。

◇改善点のリストアップ

分析指標が決まったら、改善点を検討します。はじめにおこなった全体像・現状の把握に基づいて、課題となる点を洗い出していきましょう。
「なぜ現状の数字になっているのか」など、理由も考えてリストアップする必要があります。

◇改善案の立案

改善点をすべて洗い出したら、改善案を立案しましょう。何をどう変えるといいのかを具体的に検討することが必要です。
「なぜ改善が必要なのか」といった、改善案の理由をあわせた立案が大切になります。

◇改善案を基にした分析

立案した改善案を実行し、その結果をもとに分析します。改善案は、期間を設けて実行するようにしましょう。再分析するときの比較がわかりやすくなります。
基本的に短くて3日、長くて1ヵ月程度を改善案の実行期間とするケースが多くあります。
改善案の立案と再分析をくりかえすことで、次第に事業の課題だった数値の改善が実感できるでしょう。

■まとめ

今回はビジネスアナリティクスとは何かについて解説するとともに、重要性、実施する手順、活用例について解説しました。
ビジネスアナリティクスでデータを分析して未来を予測することは、将来のビジネスに大きな影響を与えます。
重要性や実施手順の理解を深めて、DXの推進を進めていきましょう。

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