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データ活用

データ利活用とは?各企業が抱える課題やビジネスへの活かし方を解説!

データサイエンス 業務改善 生産性向上 データでビジネスをもっと面白く 新たな問いへの挑戦

データを上手く活用して経営や新規事業に役立てたいと考える方も多いのではないでしょうか。
今回、この記事ではデータ利活用の概要や、なぜDXにおいて重要なのかについてお伝えします。

「データを活用することで新規事業を成功させたい」
「データを活用する際の課題点を知りたい」
「データを活用し成功した事例が知りたい」
上記のように考える方には役立つ記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

■データ利活用とは?

◇そもそもデータ利活用とは?実施する目的を解説

データ利活用とは、組織や企業に蓄積されたデータを利用し活用することです。
近年、ITの技術が進歩し、顧客のデータや商品のデータなどさまざまな情報が蓄積されています。
これらのデータは営業戦略などで重要な判断材料となります。

たとえば、飲食店を例に挙げると、各店舗の売上状況を可視化することで、仕入れの調整をしやすくなります。
その結果、在庫管理の手間を省いたり、不要な仕入れコストを削減したりすることができます。
データを上手く活用することで、業務効率化や売上向上、コスト削減を図ることができます。

◇DXにおいてデータ利活用が重要な理由

DXを推進するにあたり、データを活用することは新規事業を生み出したり、既存事業を成長させるうえで重要です。
データから市場のニーズを定量的に把握し、新規事業に活かしたり、現在の事業の課題をデータから読み解くことで改善につなげたりすることができるからです。
このようにただデータを蓄積するだけでなく、蓄積されたデータをどう活かすかといった観点が各企業で注目されています。

■データ利活用の取り組み状況や現状の課題

◇各企業のデータ利活用の取り組み状況

データ利活用の取り組みについては2020年(令和2年)3月に公開された総務省の「情報通信白書」では、
大手企業で9割、中小企業では半分以上がデータ利活用に取り組んでいると記載されています。

大手企業では、GPSデータやセンサーデータのようなIoT関連のデータ活用が進んでおり、
一方で中小企業ではあまりIoT関連のデータ活用が進んでいないのが現状です。

活用しているデータは、「顧客データ」の割合が多く、それ以外にも「電子メール」や「経理データ」などが上位にランクインしています。

参考:総務省|令和2年版 情報通信白書|日本企業におけるデータ活用の現状

◇データ利活用における課題

データ利活用はさまざまな企業で取り組まれていますが、データの種類に偏りがあるなどのいくつかの課題があります。
ではなぜ、国内ではデータ利活用がなかなか進まないのかその背景をお伝えします。

▲データ利活用に長けた専門的な人材が不足している

国内でデータ利活用がなかなか進まない理由の一つに専門的な人材の不足が挙げられます。
2019年の中小企業庁の発表によると、従業員1,000人未満の企業ではAI人材の獲得は4%程度で、データの活用を専門の人材で賄える割合は大企業より低いです。
また、AI人材などデータ利活用に対する需要数が2030年には24万人と予想されているのに対して、2019年時点では半分の12万人が人材不足に陥るとされています。
参考:中小企業のAI・データ活用について

▲そもそもデータ量が不足している

データ利活用がなかなか進まない要因として、そもそもデータ量が不足していることが挙げられます。
例えば、顧客の年代や属性を参考にして製品ニーズを分析するためには顧客のデータや購入された製品の情報が必要になります。
特に中小企業は大手企業と比べて収集できるデータ量が少なく分析できるデータに限りがあるため、分析が困難な場合もあります。

▲取り扱いが難しいデータもある

取得した全てのデータをデータ分析に活用できるとは限りません。
データの中にも個人情報などの取り扱いが難しいデータがあり、データ分析に活かすことが難しいケースがあります。
特に、個人情報を取り扱う場合は、個人情報保護法等を遵守する必要があるため注意が必要です。

■データ利活用に取り組む4つのメリット

データ利活用に取り組む4つのメリットを順に紹介します。

◇現状を客観的に判断できる

データ利活用に取り組み短期間で現状を把握し「客観的」に分析することで、どこに課題があるのか判断することができます。
例えば売上が落ち込んでしまったときに「なぜ売上が下がったのか」に時間を要していると対応が遅れてしまいます。
データ利活用に取り組むことで天候が原因だったのか、キャンペーン自体が悪かったのか把握し分析することで早急に売上が回復するかもしれません。
また、現状を客観的に判断できるということは無駄をなくすことにも繋がるためコストを削減することもできます。

◇新たなビジネスモデルに繋げることができる

データ利活用は新たなビジネスモデルに繋げられます。
データを可視化することで、これまで気づかなかった、また隠れていた顧客のニーズを発見しやすくなります。その結果、新たな戦略を生み出すことができます。
複数のデータを組み合わせることで、今まで見えていなかったものが見えてくることもあります。
消費者の隠れたニーズを見つけ新たなビジネスに繋げることができるのはデータ利活用の大きなメリットとも言えるでしょう。

◇意思決定のスピードが上がる

ビジネスにおいてスピードのある意思決定は成功する上で重要です。
しかし、経験や勘だけで意思決定をしてしまうと周りとの認識に齟齬が出てしまい時間がかかってしまいます。
意思決定を行う際にデータを活用することで、事実に基づいて決定ができるため、なぜそう意思決定したのかを周りに共有できます。
また意思決定のスピードを上げることができるため、ビジネスの成功確率を高めることができるでしょう。

◇高精度の予測ができる

データ利活用することで現在の人員配置や予算配分を見直し、さまざまなリソースの最適化を行うことが可能です。
人員が多く配置されており、手持ち無沙汰になっている従業員がいれば、別の場所に変えるなどの配置転換ができます。
また小売業であれば仕入れの数量を勘で予測をするよりも、最適な仕入れの量を発注することができるでしょう。

■まとめ

データの取り扱いなど中小企業において課題が多いデータ利活用ですが、取り組んで行くことで自動化や意志決定のスピードが上がるなど大きなメリットがあります。
また、データ利活用を取り組んでいかないと今後のグローバル競争に遅れをとる可能性も出てくるでしょう。

もし、データ利活用について課題をお持ちの場合は、ワークスアイディにご相談ください。
データの可視化や分析はもちろん、データ基盤構築や設計、データサイエンスの支援など、さまざまな方向でご支援します。
データ利活用を取り組み、事業を成長させたいと考えている経営者様や担当者様はワークスアイディの様々なプロジェクトを参考にしてみてください。