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先日、とあるイベントでWinActorのハンズオンセミナーを行い、私がメイン講師を務めました。
数か月前に初めてWinActorに触れた私が、人様にWinActorを教える立場になる日がこんなに早く訪れるなんて…!
と身構えてしまいましたが、ハンズオンを終えた今の私の気持ちは、講師をやってよかった!と心から感じています。

そんな私の、セミナーの企画から当日までの流れをレポート形式でお伝えできればと思います!

 

1.企画

ある日、上司から「来月のイベントでWinActorのハンズオンをやるから、講師をお願いしたい」と伝えられました。
入社して数か月、ほぼ毎日WinActorに触れてはいるものの、講師という立場で人に教えることができるのか?
…と、お話を聞いただけで背筋が伸びた記憶があります。

講師に任命された私は、まずハンズオンの構成・ストーリーから考えます。
ハンズオンは1時間という短い時間。
その中で、やはり参加していただくからには感動して帰ってほしい!という思いがありました。
私自身、初めてWinActorでシナリオを組んで自動的にシステムが動いた時には、
「私が組んだプログラムで自動的にパソコンが動いてる!」と大変感動しました。

その感動を、初めてWinActorを触れる皆様にも味わってほしいので、シナリオのテーマとしては、

・自動的に動いている様が目で見て分かりやすいこと
・今後の業務導入へのイメージに繋げるため、実際の業務にありそうな動きを再現すること
・初心者の方でも取っ付きやすい、単純な構成にすること

としました。

具体的なシナリオの概要は、ブラウザの情報をExcelに転記する という大変シンプルなものです。
下記のイメージ図をご覧いただくと、分かりやすいでしょうか。

ハンズオンシナリオ概要
ハンズオン シナリオの概要

また、視覚的な“華”も欲しかったので、特定の条件に当てはまる箇所には色を付ける、という応用編も準備することにしました。

2.ロープレ

企画の方向性が決定後、シナリオおよびパワーポイントでの資料作成が完了しました。
1時間で収まるか、また、上手く人に教えることができるかの確認&練習をすべく、先輩や上司にお付き合いいただき、ロープレを行いました。
2度ほどロープレを実施しましたが、15分余りくらいで終えられ、時間配分は良好。
また、先輩方からも落ち着いて丁寧に話せてるという評価をいただけました。

正直、私は人前が苦手です。
喋りが上手じゃないし、滑舌も悪いし、なにより緊張しいだし…。
1対1のロープレだったので、なんとか落ち着いて喋ることができましたが、本番は約10名の方の前で喋ることになります。
上手くいかなかったらどうしよう…予期せぬ高度な質問が飛んできたらどうしよう…と、ネガティブな想像ばかりしてしまいます。

まだまだ自信が持てないWinActorというソフトを、自信たっぷりに教える講師の役が少々重荷となっておりました…。

3.ハンズオンセミナー当日

弊社が行うハンズオンは、イベントの終盤の時間帯でした。

複数の企業が集まるイベントがメインですので、私もブースに立ちお客様対応を行いました。
RPAという言葉を知らないお客様、聞いたことはあるが詳しくは知らないお客様、実際にWinActorをお使いのお客様など、様々なお客様にお立ち寄りいただきました。
色々な企業の方とお会いし、先輩方のトークスキルを拝見し学び、直前まで緊張は忘れていたのですが、いざセミナー会場にお客様がご入場され続々と席が埋まっていくと、緊張感マックスです!!
さっき行ったばかりのトイレに走ったり、やけに喉が渇いたり…笑

ハンズオンの開始時刻になり、静まり返った部屋に座るお客様を前にして、最初は恐らく声が震えていたのではないかと思います。
緊張すると早口になってしまうので、できるだけゆっくり喋るよう心掛けました。

ガチガチに緊張した状態での前置きトークが終わり、いざシナリオ作りのパートです。
多発する予期せぬトラブルや、私の無駄に丁寧すぎる説明もありペースは遅れ気味…。
サクサクとどんどん先に進まれる方もいれば、キーボード操作もままならない方もおり、参加者の皆様のスキルは様々です。
皆様の足並みを揃えて進めようとすると、どうしてもゆっくりペースになってしまい、残り時間15分の時点でまだシナリオは中盤。

用意していた応用編にはまったく届かず、なんとか繰り返しノードを用いての転記の説明をして終了となりました。

応用編まで行きたかった…という悔しい気持ちはありますが、シナリオが完成し自動転記している様子を見て「すごい!」と声を上げて喜んでくださる方がいて、私も一緒になって喜んでしまいました…!

数か月までは机の前で研修を受けている側だった私が、教壇に立ち、教える側になり、以前の私が感じた感動をほかの人にも味わってもらうことができてなんとも感慨深いです。

4.振り返り

知識を早く身につけるコツは、インプットしたものをアウトプットすることだと聞いたことがあります。
今までは覚えることに精一杯でインプットしかしてきませんでしたが、アウトプットをすることで改めて自分の頭の中が整理できたり、より理解が深まりました。

一般的に、プログラミングは難しい・習得まで時間がかかる・勉強が大変というイメージが浸透しているかと思われます。
プログラミング言語を覚え、コードの文法や書き方を覚えて文字を羅列して…。(←未経験者である私のイメージです)

一方、近年ではWinActorをはじめとする「ローコードツール」を用いた開発がトレンドですが、プログラミングの知識も経験も一切ない私でも、数か月で人に教えられるようになりました。
(※とは言え、まだまだ奥は深~~~いので、これからも勉強と経験あるのみです!!)

RPA・自動化って難しそう、プログラミングの知識なんてないよ~!でも興味がある!という方にこそ、ぜひ挑戦してほしい!それがWinActorです。
この記事を読んでくださった方が、少しでも「やってみよう!」という前向きな気持ちになれたら光栄です。

RPAに興味があるけどなかなか最初の一歩が踏み出せていない方、ぜひご相談ください。