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コラム

DXプロジェクトに何故デザイン思考が必要なのか!?

DX AI 業務改善 生産性向上 ビジネスデザイン データ活用 変化と体験

こんにちは。
ワークスアイディの奥西です。

2023年は生成AIブームでしたね。企業でも個人でも活用されるケースが増えています。

生成AIを自社でどの様に効果的に活用できるのか?
このような相談も多く頂くようになりました。

様々なAIが実用化しているので、ますますビジネスの可能性を拡張させていきますね。

DXプロジェクトに何故デザイン思考が必要なのか

さて、本日は「DXプロジェクトに何故デザイン思考が必要なのか!?」について
一緒に考えていきましょう!!

DXはテクノロジーを活用し、デジタルの視点でビジネスを変革することが重要です。

DXプロジェクトやデジタル推進プロジェクトで、検討・実施される多くが
「既存業務にデジタルツールを導入して、デジタル化・効率化させることがGOAL」
になっている課題がありますよね。

デジタル変革(DX)がビジネスのフロントラインを席巻する中、
鍵を握るのは「テクノロジー」だけではありません。

 

「テクノロジー」を使えば儲かるかというと、そうでもないですよね。

経営の核心に「デザイン」を位置づけることが、
今後の競争力を高めることになると言われています。

もちろん、何か良いアイディアさえあれば、
新しいビジネスが始められるというわけではないです。

また、AIなどの先端技術が、自律的に価値を創造してくれることもないでしょう。

これまで積み重ねてきた知見やノウハウに、
「データ」や「テクノロジー」の力を掛け合わせて、新たな価値を探索すること。

DXのX(=変革)の目的を理解した上で、やはり地道な努力が欠かせないと考えます。

 

DXのXを実現させるには

「DX」と騒いでいるのは日本だけとも言われています。

海外では、企業成長に欠かせないものとして、
業界問わずテクノロジーを活用することは、競争戦略上当然のこととして捉えられているようです。

DX=デジタル変革とは、単にツールや技術を導入することではありません。

企業のビジネスプロセスを変革、ビジネスモデルの変革、
組織改革によって、顧客体験や従業員体験を向上させる取り組みです。

これを実現するためには、「テクノロジー」や「データ」だけではなく、
「ビジネス」「デザイン」の要素が必要不可欠と考えます。

 

デザイン思考はDXプロジェクトに有効!?

デザイン思考は、ユーザーのニーズや課題を深く理解し、
多角的な視点から解決策を模索する方法論です。

ユーザー中心のアプローチにより、
ユーザーの実際の要求や課題を的確に把握し、
最適なソリューションを提供することができます。

要するに、ツールや技術ありきではないということです。

デザイン思考の効果

デザイン思考を経営に取り入れると、
既存の枠組みを超えた新しいビジネスモデルや解決策を模索でき、市場での競争力強化に繋がります。

それだけではなく、デザイン思考を学ぶワークショップにより、
リーダーに依存することなく、従業員全員が主体的に参加する雰囲気が作られ、
社内のコミュニケーション向上にも繋がります。

デザイン思考で前提条件を変える

また、失敗しているDXプロジェクトの多くは、
既存の慣習や文化・組織となる前提条件を変えられていないことに要因があります。

分かりやすい事例ですと、「稟議や決裁」「効果や成果」。
これらが分からない・見えない限り、判断できないということです。

そうなると、なるべくお金のかからない選択肢の中でプロジェクトを推進する為、
のらりくらりして「成果も出ないが不満も出さない」という状態になってしまいます。

 

デザイン思考は、チームワークあふれる開放的な組織文化を育てること。

そして、従業員のクリエイティビティやエンゲージメントを促進することにも繋がります。

組織のイノベーション文化の醸成にも効果として現れてきますので、
DXプロジェクトにデザイン思考を取り入れることをオススメします(^^)

 

デザイン思考とアジャイル開発

最近では、小さな成果を短いサイクルで支援する機会が増えました。
デザインアプローチに、迅速なプロトタイピングのパターンです。

開発手法でもアジャイル開発を推奨している企業も増えていますよね。

不確実性が高く、変化が激しい時代においては、
小さく成果を生み出して、大きく育てるスタイルが合っているのかもしれません。

 

アジャイル開発は、DXプロジェクトの意思決定においても有効で、
迅速かつ柔軟に市場の変化に適応することができると考えています。

また、テクノロジーが進化する中で、
経営における「人間の価値」を再認識することも重要なテーマです。

デザイン思考は、人間の感情やニーズを重視するアプローチであり、
経営者やリーダーたちが人間中心の経営を実現するためのコンパスになります。

 

データ活用プロジェクトにも「デザイン」を取り入れる

デザイン思考は、ユーザーの洞察をデータで補完・検証することで、
より客観的で確実な判断が可能となります。

また、プロトタイピングや迅速なフィードバックループを活用することで、
失敗を早期に検出し、リスクを低減することができます。

近年、消費者のニーズや価値観が多様化し、競争が激しさを増しています。

このような環境下で、企業が差別化を図り、持続的な成長を達成するためには、
従来の方法では対応しきれないような課題が増えてきました。

一般的なコンサルティングが得意とする「ロジカルシンキング」。
システム開発に必要な、「システムシンキング」。

これらも重要な考え方ではありますが、
デザインアプローチも織り交ぜて、考えていく手法が求められています。

他社と同じことを同じ様にするという成功法は薄れてきていますよね。
デザイン思考は、これらの課題に対応するための強力な考え方として注目を浴びています。

 

まとめ

技術を導入しただけではDXを実現できません。

短期的な成果を追求するのではなく、
持続的な価値を生み出すことを目指す、
デザイン思考を活用したユーザー中心のアプローチが必要です。

DXやデータ活用のプロジェクトを、長期的な視点で推進するための基盤として、
デザイン思考のアプローチを一緒に取り入れると、プロジェクトがより加速していきます。

AIの進化によりビジネスの前提条件も大きく変わっていきます。
「デザイン」×「テクノロジー」×「ビジネス」
これらを組み合わせて、真のデジタル変革を実現しましょう。

是非、皆さまの所属している会社でも「デザイン思考」を取り入れることについて
議論してみてください。

本日もGOOD JOB!!

 

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