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コラム

「ビジネス課題」や「技術課題」を検証する3つのプロトタイプ!

DX 仕事 ビジネスデザイン

こんにちは。
ワークスアイディの奥西です。

昨今の生成AIブームは凄まじい勢いですね。
生成AI以前と以後とでは、必要とされる仕事も様変わりしていますね。
驚異的なスピード感に毎日ワクワクしています。

各社のDXへの取り組みにも「変化」を感じることが増えました。

これまでの内部的なアナログからデジタルへの取り組みから、
顧客を含めた外部への「攻めのDX」に軸足が移りつつあります。

そんな中、お客さまからの相談として多くなっていることは
デジタル化の具体的なアプローチについてです。

要するに「ビジネス課題」「技術課題」の相談を多くいただきます。
既存業務を前提としたプロセス改善ではないので、少しハードルが上がりますよね。

本日は「ビジネス課題」「技術課題」を検証していく3つのプロトタイプを
テーマに考えていきましょう。

プロトタイプとは

プロトタイプとは、製品やサービスの概念を実際に形にする初期段階の試作品です。
重要なポイントは「初期」ということです。

「アイディア」や「ビジュアル」の検証、動作や機能の検証、
ビジネス課題や技術検証を目的として作られます。

この初期段階のモデルを利用することで、
アイディアを具体化し、潜在的な問題を早期に発見していきます。

プロトタイプを作ることで
ユーザーに実際に使ってもらい、良質なユーザーフィードバックを得ることができます。

モノやカタチなど視覚的になることで、
多くの意見が上がる経験ありますよね?

解像度が上がると同じ様に、
人はデモや試作機を見ることでアイディアが沸いてきます。

是非、DXやシステム開発に取り組んでいるプロジェクトがあれば
まずはプロトタイプを作ってみることがオススメです。

最初のアイディアで成功はしていない

今では、多くの方にも使われているSNS「Instagram」
その「Instagram」は最初は「Burbn」という名前のモバイルチェックインアプリでした。

チェックインアプリでしたが、ユーザーの動向を調べたところ、
アプリの利用方法に様々なパターンがあることに気づいたんですね。

それは、チェックインもせずに写真だけをアップしているユーザーが多い、ということです。

開発者たちは写真をアップする際のフィルターに人気の秘密があると突き止め、
「Burbn」を終了させ、「Instagram」として作り変えた結果大ヒットしました。

これも初期段階のプロトタイプから、ユーザーフィードバックを得て
ピボットした事例ですね。

 

「X(Twitter)」も元々は従業員間のツールから始まり、SNSに進化した経緯があります。

多くの新規事業開発は、初期モデルから改良して成功していることから
プロトタイプの重要性が理解できると思います。

初期の試作機で「否定」や「批判」をすることなく、
より良いサービスへと進化していけると、上手くいく確率が高まっていきますね。

3つのプロトタイプ

プロトタイプには大きく分けて3種類あります。

1.ファンクショナルプロトタイプ

動作や機能を検証するためのプロトタイプです。
WEBサービスやアプリ開発であれば、スクロールやボタンの動作を確認します。

特定の機能やプロセスが実際にどのように動作するかを評価していきます。

2.デザインプロトタイプ

ビジュアルイメージを検証するためのプロトタイプです。
デザインツールなどを使って画面イメージなどを試作していきます。

ユーザーインターフェイスを重視したプロトタイプで、
ユーザーの使いやすさや魅力を評価します。

3.コンテクスチュアルプロトタイプ

ユーザーの体験を検証するためのプロトタイプです。
ユーザーに提供する「意味」「体験」「ストーリー」を確認していきます。

製品が使用される環境や文脈を模擬したプロトタイプで、
実際の使用シナリオでサービスの有効性を評価します。

 

ユーザー体験(UX)は、製品やサービスの設計に今では必要不可欠です。

プロトタイピングを通じて、ユーザーのニーズや課題を理解し、
それに基づいたデザインを迅速に試作・改良することが可能になります。

このプロセスは、ユーザーが求める機能やデザインを抽出し
最終的な製品の成功率を高めるのに役立ちます。

ローコードツールがプロトタイプに優れている理由

ケースバイケースということは前提となりますが、
最近ではローコードツールでプロトタイプに取り組みケースが増えています。

ローコードツールを使用すると、
迅速にアプリケーションのプロトタイプを作成できます。

従来の開発プロセスに比べて、ローコードツールは少ないリソースと
時間でプロトタイプを作成できるため、プロジェクトのコストを大幅に削減できます。

また、開発者だけでなく、デザイナーやプロジェクトマネージャーなど、
様々なチームメンバーもプロトタイプの開発に積極的に参加することができます。

これにより、チーム全体のコラボレーションが促進され、
より幅広い視点からのフィードバックを取り入れることが可能になるのでオススメです。

まとめ

「ビジネス課題」「技術課題」を検証するプロトタイプで、より良い成果を創出することができます。

特に下記に該当する取り組みに適しています。

  • 既存のビジネスモデルの変革を求めている
  • 顧客フィードバックを得ながら、イノベーションを実現したい
  • デジタルスキルを内製化していきたいと考えている
  • データドリブン経営を目指している

多くの企業から顧客をワクワクさせるサービスが誕生することに
これからも一緒に伴走させていただきたいと考えています。

DXプロジェクトにデザイン思考を取り入れてみましょう。

社内でも一度「プロトタイプ」について議論してみてください。
本日も皆さまGOOD JOB!!

 

 

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