普段、RPA導入を検討されているお客様と商談させて頂き、どんなことに課題を抱えているか、どんな業務を自動化したいのかヒアリングさせて頂いた後、適切にRPAツールを活用して効果を実感してもらうための支援をしています。
RPA(Robotic Process Automation)とは?
RPAロボットまたはデジタルレイバー(仮想知的労働者)とも言われていて、 デジタル技術によって、人が行うパソコン業務の一部を代行する ソフトウェアのことです。 具体的にできる主な業務は、データの抽出や転記、ファイル作成、 システム間のデータの受け渡しといった定型的なもの。 これらの業務を進めるマニュアルを設定すれば、RPAが自動で行います。
「RPA=削減」と捉えるも期待外れ
“RPAで年間何万時間の削減!”というインパクトあるタイトルのニュースを見かけることがあります。
このような膨大な効果を算出するためには、
①全国にたくさんの拠点を持つ企業様で、
②拠点ごとに同じ業務が存在し、
③標準化定型化された業務が数多くある場合で、しかも
④処理データ数が膨大でこれまで工数をたくさん必要としてきた場合
という前提条件がそろったときに出る効果だと思っています。
そんなことから『RPA=削減』という印象をお持ちの方も多いと思います。
決して間違った情報でもないですが、私が実際にRPA導入してきた企業様の多くは、中小企業様です。
実際に何万時間の削減を期待してご相談頂くことも多く、導入した後に期待外れだと残念に思われないように、
当社でこれまで導入させていただいた企業様の導入事例、魔法の道具ではない、RPAの実態についてお伝えします。
担当者1人で導入後、良き相棒に
RPAを導入される企業様の規模ですが、
弊社の実績の多くは前段のニュースに出てくるような大企業様ではなく、従業員数100名〜300名、
PCを使ってデスクワークされている方でいうと50名未満の企業様も少なくないです。
もちろん組織が大きくなると、統制を図る意味でも、しっかり自動化を推進していくためにも
社内のメンバーを結集し新たなRPA推進するチームをつくることが必要となってきます。
ですが、中にはそのチーム作りも必要なく1人担当者というケースもありました!!
RPAを自分のアシスタントとして採用し、決まった通りに圧倒的なスピードで処理を行う部下として活用してくだっていて、
その方からは「手放せない私の相棒です!」と喜んで頂いています。
導入検討段階では、RPAツールの選定やメーカーの選定で悩まれる企業様も多いと思いますが、
見落としがちな運用体制についても頭の片隅に置いて検討頂きたいと思います。
RPAツールを比較される際、会社の規模や運用体制によって適切かどうか、後々自動化の取り組みが定着し、ス
ケールしていくかどうかに大きく関わってくるため、慎重になりすぎなくてもいいですが、考えておく必要があります。
特性や運用でフィットする製品選びを
また同業種、同業界の導入事例はありますか?とご質問頂くことがありますが、
同業種、同業界のRPA活用方法を参考にしたところであまり役に立ちません。
理由は同じ業界だからといって、似たような業務はあるかもしれないですが、同じ体制で、同じシステムで、同じフローで処理していないからです。
同業種、同業界の事例を参考にするよりも、同じくらいの規模、同じくらいの人数や似たような体制でRPA運用している会社の事例のほうが参考になると思っています。
例えば、、、
全国に拠点はいくつありますか?
RPAをどんな部署で活用することを想定していますか?
部署をまたいで運用することは想定されていますか?
ロボットを作成する方はどの方を想定していますか?
RPAツールといってもたくさんのメーカーが存在しますし、それぞれラインナップも多数存在しています。(参考:取扱いRPAツール)
デジタルレイバー(仮想知的労働者)と表現されることもあるように、人財と同様に製品によって特徴(特技)も様々です。
どんな運用を想定しているのか、会社の規模や体制、もちろんそこには予算もあります。自社に適切なツール選択が、導入効果を最大化する1つのポイントだと思います。
効果を実感頂くために
「効果」というのは数値で表すことができるものばかりとは限りません。
手作業で10分の作業を自動化できた時、削減効果は10分。
でも作業時間に集中していたことでできなかった、大切なコミュニケーションの時間に集中することができたり、
自動化のコツを掴んで別業務の自動化するため発想を生み出すきっかけになったり、
次のロボット作成時間が増えたり…見えない効果もあるはずです。
RPAはツール選びも大切ですが、業務部門に導入を検討される場合は、ロボットファイルをどれだけたくさん作成し運用できるかが、自動化する効果・喜びを実感できるかに関わります。
そのため製品はどれだけ幅広く使って頂けるかが重要になってきます。
言い換えると特定の言語を使った経験がある方、ITリテラシーが高い特定の方だけが活用できるというものよりも、
日常的に自分の業務の一部をアシストしてもらいながら一緒に働くような存在になるまで、定着させることが大切だと実感しています。
ヒトとロボットが協働する未来へ -for Ideal Design-
RPAの効果を実感できていない方。
RPA導入をどう進めていくのかお悩みの方。
導入したけど活用できていないと感じている方。
そういえば最近ロボット作成進んでないな、と思った方。
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