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【生成AI】ユースケース選定のポイント4選

AI 業務改善 生産性向上 ビジネスデザイン データ活用 変化と体験

こんにちは。
ワークスアイディの奥西です。

早速お知らせですが、先日1月22日に日本金融通信社主催のウェビナーで
生成AIの活用について登壇させて頂きました。
是非、お時間が許す際にアーカイブ動画もご視聴ください!

さて、ここから本題に入ります。
2025年は「AIエージェント」元年といわれています。
OpenAIからAIエージェント「Operator」が登場するなど各社から「AIエージェント」の発表が相次いでいます。情報がどんどんアップデートされるので目が離せません。

昨今、人材不足が課題にあげられる中、
AIを活用している企業と未活用の企業では2年もすれば収益の違いが出てきそうですので、
企業のAI活用は必要不可欠になってきています。

とはいえ、
「どの部署、どんな業務でAIを活用していけばいいかわからない…」という方も多いと思います。
そこで本日は、企業の業務プロセスに生成AIを活用する
ユースケースの選定方法について一緒に考えていきましょう!

生成AIを導入する際のよくある悩み

「どの業務に生成AIを適用すべきか?」
これは、多くの企業がAI導入を考える際に直面する共通の課題です。

よくご相談いただく内容ですし、早めにぶち当たる壁でもあります。

会社としてAIを全く活用していないよりは、
社内の個々人が生成AIを活用しているだけでも良い状況ではあります。
しかし、業務効率化を目的に生成AIを導入したものの、
組織全体として期待した効果が得られていないケースも多くあります。

このような悩みを少しでも解決できるよう、これまで生成AI導入の支援をさせて頂いた経験から
AIユースケースの共通点を整理してご紹介していきますね。

是非、当てはまりそうな仕事をイメージしながら読んでみてください。

生成AIの共通の活用ポイント

皆さまの会社でも共通する業務プロセスの特徴を整理すると、
生成AIが有効に機能する業務にはいくつかの共通点が見つかると思います。

① 情報処理が多く、パターンがある業務

情報を活用し、パターンがある業務は生成AIが向いています。
また、その様な業務は、過去のデータが存在しているケースが多いですよね。

例:顧客対応のFAQ生成、レポート作成、契約書の下書き作成など

顧客や社内からの問い合わせ対応では、同じような質問を何度も受けることがあります。
しかし、これらの業務は属人的になりがちで、FAQを作成する時間が取れないことも少なくありません。

生成AIを活用すれば、既存の対応履歴を学習し、適切な回答を即座に提案できます。
さらに、データを学習させることで精度を向上させ、自動化も可能になります。

日常的な上司・部下のやり取りも、このカテゴリーに含まれます。
まずは生成AIに相談した上でコミュニケーションを取ることで、業務の効率化と質の向上が期待でき、
問い合わせ対応時間の短縮やオペレーターや上司の負担が軽減します。

② 意思決定のサポートが求められる業務

会議や商談の内容の要約・提案・調査に関する業務です。

AIは「学習」だけでなく「推論」も得意ですので、分析や分析結果の考察などにも貢献してくれます。

例:市場分析、MTGの要約、営業提案の最適化、在庫管理の予測など

営業担当が、個々の経験に頼るのではなく、AIによるリサーチやデータ分析を基にした提案ができれば説得力が増しますよね。

職種や役職問わず、何か考えを持った意思決定は
大なり小なり日々の仕事の様々なシーンで存在します。

業務のプロセスにAIを組み込むことも大事ですが、
「組織習慣」を変えることでAIを活用できる業務が飛躍的に増えていきます。

③マニュアルや社内ナレッジが多い業務

答えが決まっているものの、複数の人が同じ疑問を持つ業務にも適しています。

例:社内ヘルプデスク、人事や労務の質問対応、技術サポート、顧客の問い合わせなど

社員が同じ質問を何度も総務やIT部門に問い合わせることで、業務が停滞するケースがあります。
これは、問い合わせをする側がマニュアルを探したり読むことを面倒に感じ、「聞いたほうが早い」と考えるために発生しがちです。

従業員数が増えると、それに比例して間接部門の負担も増え、問い合わせ数が増加することが課題となります。

この問題を解決するために、生成AIを活用して大量のドキュメントや過去の対応履歴を学習させ、
適切な回答を自動生成する仕組みを導入しましょう。

これにより、社員や顧客がタイムリーに自己解決できるようになり、
問い合わせ対応の工数削減や、内部情報共有の効率化につながります。

④ クリエイティブな業務のサポート

文章を作成する業務は時間を要しますよね。
時間を短縮するために過去の資料を活用して、見よう見真似で作成することもあります。

社内文章や広告・プレスリリースなどでは、
過去の記事に沿って、中身を変えているという傾向がありますよね。

例:マーケティングコピーの作成、プレゼン資料の作成、デザイン案の提案など

生成AIを活用することで、
アイディア出しや資料のドラフト作成の時間を大幅に短縮できます。
目的や背景知識を理解した上で参考となる提案をしてくれるので、業務の質も高まります。

「クリエイター」や「営業」「広報」はより価値の高い作業に集中できる様になります。

このように、生成AIは
「繰り返し発生する業務」
「大量のデータを扱う業務」
「アイデア創出が求められる業務」
に適用しやすいことがわかります。

しかし、本当に企業が生成AIを活用すべき、と言われているのは、
ビジネスプロセスの効率化だけではない、より大きな効果があるからなんです。

生成AIの導入が企業成長に与えるインパクト

企業が生成AIを導入すべき最大の理由は、単なる業務効率化のためだけではありません。
競争力の向上と新たな価値創出にあります。

企業の事業ドメインにある「強み」に「AI」を活用していくことが重要です。

マイクロソフトの調査によると、AIを導入した企業の生産性は平均20%向上し、
データ駆動型の意思決定を行う企業は、そうでない企業よりも利益率が5~10%高くなったという結果が出ています。

業務のユースケース、ビジネスプロセスの代替だけではなく
企業の成長ドライバーに「AI」を全力で活用していくことで最大の効果を発揮します。

生成AIの導入を単なる業務効率化ではなく、
企業の成長を加速させるための「武器」として活用していきましょう。

まとめ

生成AIは、業務の自動化やデータ活用を通じて、
企業の競争力を高める重要な要素となっています。

現在のビジネス環境では、
デジタル変革を推進し、データドリブンな意思決定を行うことが求められています。

「ユースケースは業務の共通点から洗い出しましょう」
「AIは業務効率化だけでなく、企業の成長ドライバーに活用」

是非、皆さまの会社でも「生成AI活用のユースケース」について議論してみてください。

本日もGOOD JOB!!

ワークスアイディは、「『働く』をデザインする」をコンセプトに、企業の課題解決をサポートします。

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