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データ活用

中堅・中小企業のためのクラウド活用のメリット ~SaaS以外の選択肢~

DX 業務改善 AI 仕事 ビジネスデザイン データ活用 生産性向上

こんにちは。
ワークスアイディの奥西です。

2018年に経済産業省が発表した「DXレポート」で登場した「2025年の崖」を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

・既存システムの老朽化・肥大化・ブラックボックス化
・レガシーシステムが業務改善やDX推進の妨げとなるリスク

こうした課題を放置すれば、2025年以降に深刻な経済損失を招くと警鐘を鳴らしたもので、DX化の必要性を強く訴えかける内容でした。

このDXレポートが出てから7年経った現在では、デジタル化の一環として、クラウドサービスが普及しましたよね。
中堅・中小企業ではSaaSを利用している企業も多いと思います。
ほかにも、働き方改革や電帳法など、アナログからデジタルへの変革は着実に進んでいます。

さて、本日は、クラウドサービスに焦点を当て、
「SaaS」だけではないクラウドサービスを活用するメリットについて一緒に考えていきましょう。

SaaSだけじゃないクラウド活用のススメ

デジタルが前提の時代となり、
各企業ではデジタルトランスフォーメーション(DX)化を進めていますよね。
さらに、最近ではAIトランスフォーメーション(AX)の取組みも加速しています。

「IT化」→「DX化」→「AI化」へと時代も移り変わっています。

AIの活用はこれまでのコラムでもいくつか書いていますので、
是非、そちらもご覧ください。


AIエージェントがデスクワークを代行? 企業が知るべき活用法
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少し脱線しましたが、ここから「本題」です。

「なぜ、中堅・中小企業での「クラウド」活用を推奨するのか?」

中堅・中小企業にとって、限られたリソースで競争力を確保するにはクラウドサービスの活用が不可欠です。
クラウドの本質は、まさに「所有」から「利用」へとシフトしています。

中堅・中小企業のクラウド活用というと 「SaaS」 が中心になりがちですが、
「SaaS」の活用に限定せず、「PaaS」や「IaaS」の活用を進めることで
データを活用した取組みや、AIへの取組みへと大きくDXやAXを前進させてくれます。

「PaaS」 や「IaaS」の活用こそ、経営の柔軟性と競争力を高める鍵となります。

理由は後の章でも解説しますが、
SaaS以外のクラウドサービスの魅力も、少しでもお伝えできたらと思います。

クラウドサービスの3つの種類

クラウドサービスは、大きく分けて以下の3種類に分類されます。

SaaS(Software as a Service)

クラウド上で提供されるソフトウェアを利用する形態です。

例:Microsoft 365、Google Workspace、Salesforce、Slackなど

システムの開発や運用なしにすぐに利用できて、業務効率化やコスト削減を実現できます。
この他にもSaaSサービスは多数存在し、多くの企業で活用されていますね。
これはこれで便利なのでオススメです。

PaaS(Platform as a Service)

開発プラットフォームを提供する形態です。
企業が独自のアプリケーションを開発・運用するための基盤を提供するものです。

例:Azure App ServicesやGoogle App Engineなど

システム開発や運用の負担を軽減し、ビジネスの成長を加速できます。
さらに、データ分析や需要予測など、デジタル化の次のステップでも活用ができます。
特に、コスト削減、業務効率化、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進などに貢献します。

IaaS(Infrastructure as a Service)

仮想サーバーやストレージなどのインフラをクラウド上で提供する形態です。

例:Amazon EC2やMicrosoft Azureの仮想マシンなど

「オンプレミス」から「クラウド」への移行ですね。
物理サーバーを持たずに必要なリソースをオンデマンドで利用でき、インフラの最適化を実現します。
また、BCP(事業継続計画)対策やセキュリティ強化にも効果的で、事業規模に応じた柔軟なITリソースの活用が可能です。

中堅・中小企業にクラウド活用をお勧めする理由

中堅・中小企業は、大企業と異なりITにかけられる予算や人材が限られています。
そのため、システムやインフラに多大な投資をするよりも、
必要なツールやサービスを効率的に「使う」ことが重要です。

ハードウェアに膨大な費用を投資するのではなく、柔軟に利用できるクラウドサービスを「使う」ことで、限られたリソースを最大限に活かすことができます。
これが、中堅・中小企業にクラウドをおすすめする理由です。

自社にとってのビジネスの目的を達成する為の手段として便利な道具を「使う」ことが重要です。

その他にもクラウドサービスを活用するメリットがありますので、
いくつか要点を書き出してみます。

【コスト削減と投資負担の軽減】
・初期投資(サーバー購入・設置)が不要
 → OPEX(運用コスト)化 により資金繰りが柔軟に
・ハードウェアの保守・管理費用が不要
 → 運用コストを最適化

【業務の効率化と生産性向上】
・業務アプリのローコード開発(Power Apps、Google App Engine) でDXを加速
・データ分析基盤の構築(Azure Synapse、AWS Redshift、BigQuery) により迅速な経営判断が可能

【ITインフラの柔軟性とスケーラビリティ】
・繁忙期・閑散期に応じてリソースをスケールアップ・スケールダウンできる
・ECサイトや業務システムのトラフィック増に応じて、自動スケーリングで安定運用が可能

【事業継続性(BCP)と災害対策】
・クラウドバックアップ(Azure Backup、AWS Backup、Google Cloud Storage) によりデータ損失リスクを最小限に抑える
・オンプレミス+クラウドのハイブリッド構成 でリスクを分散
・クラウドVDI(Azure Virtual Desktop、AWS WorkSpaces) により、テレワーク環境をセキュアに実現

中堅・中小企業にも多くのメリットがありますね。
最新技術の活用も含め、「使う」ところにリソースを集中させることが重要です。

まとめ

クラウドサービス、特にPaaS(Platform as a Service)やIaaS(Infrastructure as a Service)の活用は、大企業に限らず、中堅・中小企業にも有効です。
むしろ、中堅・中小企業こそ、クラウドの柔軟性やコスト最適化の恩恵を最大限に活かすことができます。

従来、ITインフラの構築・運用には多額の投資が必要でした。
しかし、クラウドを活用することで、初期投資を抑えながら、必要なリソースを必要な分だけ利用できるようになります。
これにより、企業の規模に関わらず、高度なIT環境をリーズナブルに活用できる時代が到来しています。

また、「業務の効率化」「データ活用の強化」「災害対策」「セキュリティ向上」など、多くの分野で企業の成長を後押ししてくれます。

アナログからデジタル化にとどまらず、その先のデータ活用を見据えたクラウドサービスの活用も有効な手段となります。

是非、皆さまの会社でも「クラウドの活用」について議論してみてください。

本日もGOOD JOB!!

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