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コラム

日本におけるDX推進のはじまり:DXレポート1.0を振り返る

DX ビジネスデザイン データ活用

2018年経済産業省より発行された、『DXレポート〜ITシステム『2025年の崖』の克服とDXの本格的な展開〜』で国内でDXが話題となりました。
今回は、DXレポート1.0に書かれていた内容を、私なりのコメントも交えておさらいしていきます。

既存システムに関連した課題

アンケートの結果で、約 8 割の企業が「レガシーシステム」 の状態。
初期のITシステムの要件定義とシステムを前提に仕事をするのが当然な現代とで、要件定義が根本的に困難な状況ということですね。
既存システムを刷新や改修した結果、新システムのレガシー化状態が進んでしまうということです。

 

  • 国内企業の IT 関連予算の80%は現行ビジネスの維持・運営(ラン・ザ・ビジネス)に割り当てられている。
  • さらに、ラン・ザ・ビジネス予算が 90%以上を占める企業も40%を超えている。
  • それにより、新たな付加価値を生み出すために必要な IT 戦略に対して、資金・人材を十分に振り向けられていないという課題がある。

 

上記の課題については、人手不足もあり多くのお客様よりご相談いただきました。この課題を解決するにあたり、弊社のBPaaSサービスでお客様のビジネスDXを支援しております。

プロセスDXとはWorksID BPaaS ▶︎ https://roboroid.jp/bpaas/

 

既存 IT システムの崖(2025年の崖)

複雑化・老朽化・ブラックボックス化した既存システムが残存した場合、
2025 年までに予想されるIT人材の引退やサポート終了等によるリスクの高まり等に伴う経済損失は、2025 年以降、最大12兆円/年にのぼる可能性があります。
またIT システムの運用・保守の担い手が不在になり、多くの技術的負債を抱えるとともに、業務基盤そのものの維持・継承が困難になったり、
サイバーセキュリティや事故・災害によるシステムトラブルやデータ滅失・流出等のリスクも高まることが予想されます。

 

 

ダイジェスト版でDXレポート1.0を振り返ってみました。
DXの概念は、要素が多く捉え方もそれぞれの文脈があり誤解を生みやすいのかと思います。
デジタル化を一過性のブームにすることなく、未来を見据えた個人と組織の変革として、次世代の為にも、今この時代を良い方向へと進化させていきたいですね。