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コラム

2025年に獲得すべきマインドセット ~Gartnerレポートが示すビジネス成功の鍵~

AI 業務改善 生産性向上 ビジネスデザイン データ活用 変化と体験

こんにちは。ワークスアイディの奥西です。

業界の構造も含め、様々な「変化」が起きています。
国内に限らず、世界との距離も縮まりグローバル全体で変革期となっています。

一気に変化するということはないにしても、移り変わりのスピードが年々早まっているなと感じます。

さて、2025年に突入し企業もビジネスパーソンも新たなマインドセットが必要となっていますね。
Gartnerレポートには、2025年にすべての経営者やビジネスリーダーにとって必須となるマインドセットが発表されています。

原文はこちらです。

産業革命の時代に生き残るためには、新たなマインドセットを獲得し時代をリードする必要があります。

本日はガートナーの記事を基に
2025年に獲得すべきマインドセットについて一緒に考えていきましょう。

ピックアップした7項目を、私なりの見解を織り交ぜてお届けします。

1. 江戸時代からNew Worldへ

歴史を振り返ると、江戸時代の日本は約250年もの間、鎖国政策を続けていました。
その江戸時代から明治時代への転換と同様の「変化」が訪れているということですね。

外部の変化に適応する為に、これからは強制的に大きな変革を余儀なくされます。

同様に、現代のビジネス環境でも、
既存の体制に固執することは競争力を失うリスクを伴います。

企業組織も新しい時代の流れを捉え、New Worldに適応していくことが求められています。

2. 「人間だけ」から「AIとの共生」へ

AIとの共生
デジタルトランスフォーメーションが進む中で、
AIはビジネスにおいて単なる『ツール』から不可欠な『存在』へと変化してきました。

「人間だけ」で業務をこなす時代は過去のものですね。
人の労働力の確保が困難になりつつあり、益々「AI」との協働が加速する時代へ移行しました。

例えば、AIはデータ分析や業務の自動化で優れた力を発揮しますが、それだけにとどまりません。

AIを効果的に活用するためには、AIの特性を理解するとともに、
それを最大限に生かすための人間のスキルも必要です。

「AIに仕事が奪われるのではなく、AIを駆使する人に仕事が奪われる。」

社内の業務の観点ではなく、業界全体でも仕事の奪い合いが進みそうです。
人とAIが補完し合う「共生」の形を構築することが重要ですね。

3. 人材育成から人材投資へ

人材投資
これまでの人材育成は、スキル教育や社内規定に基づいた研修が中心でした。
しかし、これからは「人材育成」から「人材投資」への視点の転換が求められます。
短期的な成果だけでなく、長期的な成長を見据えたアプローチが必要です

全員が一律に同じ内容を学ぶのではなく、個々の特性や経験を踏まえた人材アセスメントを行い、一人ひとりに合った成長プランを設計します。
そして、実務に直結するキャリアパスを明確にし、成長を支援する仕組みを整備することが重要です。
これこそが「投資」としての価値を生むポイントです。

また、デジタルスキルの習得だけでなく、リーダーシップの育成に向けた投資も欠かせません。
「育成」ではなく、「投資」という視点で取り組むことが、これからの人材戦略の鍵を握っています。

4. 「やらされ感」から「自分のため」へ

仕事に取り組む際のモチベーションは、企業全体の成果に大きな影響を与えます。

「やらされ感」で業務を遂行するのではなく、
これからは「自分のため」に動く意識を持つことが重要です。

私自身はいつもこの3つを軸に判断してきました。

(1)「社会に求められていること」
(2)「自分がやりたいこと」
(3)「仲間も共感してやりたいと思えること」

「やらされ感」からの脱却は従業員が主体的に取り組める環境づくりも必要ですね。

例えば、成果を適切に評価する仕組みや、
自己成長を実感できるプロジェクトを提供することが挙げられます。

とは言え、実際は簡単な話ではないのも事実です。
一部の役職者だけの仕事ではなく、従業員全員が一丸となって取り組む必要があります。

5. 「分かったふりをする評論家、どうするのかを繰り返す第三者、作業者の集団」から「謙虚に学び高みを目指すチーム」へ

チームワーク
組織の成功には、個人の力だけでなく、チームの力が欠かせません。
ただ「評論家」として指摘を繰り返すだけでも、「第三者的な視点」で傍観するだけでもなく、
重要なのは「謙虚に学び合いながら、共に高みを目指す姿勢です。

過去を振り返れば、革新的な成果を生み出したのは、意見を言い合う評論家ではなく、学び続けて行動したチームでした。

リーダーや上司も、すべての正解を持っているわけではありません。
だからこそ、フィードフォワード(未来への建設的なアドバイス)やフィードバックの文化を育み、お互いが謙虚に学び高みを目指すチーム作りが必要です。

論破や批評に終始するのではなく、AIが得意とする「分析・評論」は任せ、人間同士は協力しながらチーム力を高めることに注力しましょう。

6. 「自社、業務中心」から「顧客と従業員中心」へ

多くの企業でDXの取り組みが進む中、まだ自社内の業務プロセス改善にとどまっているケースが多いようです。

DXの進捗を測る際の重要な指標は、主語が「自社」なのか「顧客」なのかです。
取り組みの初期段階では「自社」を中心に進めがちですが、主語が「顧客」へと変われば、それはデジタル活用が進展している証といえます。

顧客体験(CX)や従業員体験(EX)の向上に取り組むことで、企業全体の競争力を大きく高めることが可能です。
特に、エンドツーエンドの価値提供や「顧客体験」に焦点を当てた戦略は、競争優位性を生み出すカギとなります。

これまで自社業務の効率化を中心に議論していた企業も、これからは顧客や従業員を中心に据え、適切な「問いの設定」から議論を深めていくことが求められます。
ここはワークスアイディの得意分野ですので、ぜひお気軽にご相談ください!

7. 作業者からクリエイターへ

クリエイター
これからの時代、単に作業をこなすだけではなく、
新しい価値を創造する「クリエイター」としての役割が重要です。

定型業務はすでにRPAやSaaSサービスによって効率化が進んでおり、
今ではAIの力を借りて、これまで「非定型業務」とされてきた領域の自動化も可能になりました。

例えば、人から人への情報の伝達やアウトプット、インプットといった一連のプロセスも、システム化によって大幅に効率化が可能です。
単純な「作業」は、RPAやSaaS、さらには生成AIに任せる時代です。

その結果、人が取り組むべきは、デスクワークにとどまらない、よりクリエイティブなチャンスが広がる領域です。
新しい発想や価値を生み出すことこそが、これからの時代において人間が担うべき本当の役割ではないでしょうか。

まとめ

2025年に獲得すべきマインドセット、いかがでしたでしょうか。

「AIが仕事を奪うことはなく、AIを使いこなしている人が仕事を奪っていきます。」

記事中でも取り上げたこの言葉が象徴するように、時代をリードするためには「マインドチェンジ」が不可欠であるということ。
これこそが「企業変革」への第一歩です。

これまでの慣習や固定観念に縛られることなく、変化を受け入れ、新たな課題に挑む柔軟性が求められる時代。
AIは単なる「ツール」ではなく、ビジネスを成長させる「存在」として、私たちの強力なパートナーとなっています。

だからこそ、2025年という節目に、「何をすべきか」「なぜそれをするのか」を組織全体で問い直してみませんか?
マインドセットを変えることが、未来への道を切り開く鍵となるはずです。

ぜひ、皆さまの会社でも「2025年に獲得すべきマインドセット」をテーマに議論を深めてみてください。

本日もGOOD JOB!!

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