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コラム

コロナ禍で音声配信サービスが活況な理由とは?テレワークの生産性アップにつながるヒント

DX 業務改善 ビジネスデザイン テレワーク 運用代行

新型コロナウイルス感染症の拡大にともない、多くの企業においてテレワークが導入されるようになりました。これと同時に活況を見せているのが、音声配信サービスです。一見関連性が低いように見えますが、活況となっている背景にはテレワークにおける生産性アップにもつながるヒントが隠されていました。

この記事では、テレワークを有効に活用し企業の生産性をアップさせるための運用方法や、活用におけるヒントについて詳しく解説します。

大きな盛り上がりを見せる音声配信サービス

音声配信サービスとは、ラジオのようなトークを中心としたコンテンツ配信プラットフォームです。音楽ストリーミングサービスとは異なり、音楽ではなく、あくまでも会話の内容を流すのが大前提のサービスです。スマートフォンやPCはもちろん、スマートスピーカーの需要拡大の影響もあり、音声配信サービスを楽しむユーザーは増加傾向にあります。

まずは音声配信サービスを具体的に理解するためにも、日本国内において代表的なサービスを3つ紹介しましょう。

radiko

radikoはAM/FMラジオの番組をネット配信するサービスです。過去に放送された番組を聴取できる「タイムフリー」や、全国各地のラジオ局の番組が聴取できる「エリアフリー」などの機能を提供。従来のラジオとは異なり、さらに便利で新しい使い方ができる音声配信サービスです。

Voicy

ブログやYouTubeに代表されるように、多くのインターネットコンテンツは一般ユーザーが自ら発信者となり、自由に表現できることが最大の特徴といえます。Voicyは音声メディアという枠で、一般ユーザーから著名人まで誰でも配信することを可能にしたサービスプラットフォームです。

Podcast

「iPod」と「broadcast(放送)」を組み合わせた言葉としてPodcastが誕生しました。ラジオ番組や教育、趣味、社会など幅広いコンテンツをアーカイブとして配信するプラットフォームで、iPhoneはもちろんAndroid向けのアプリも多数存在し、デバイスを問わずPodcastを楽しむことができます。

テレワークの影響もあり「ながら聴き」のニーズが拡大

コロナ禍によって自宅で仕事をするテレワーク(リモートワーク)の機会が増加しました。多くのテレワーカーは自由で効率的な業務環境を整備するために、さまざまな工夫を行っています。その1つの事例として、仕事をしながら音声配信サービスを利用する「ながら聴き」のニーズ拡大が挙げられます。音声配信サービスのなかでも特に快調なのがradikoで、2020年8月現在、月間利用者は1,000万人を超えるほどの勢いとなっています。

では、なぜ「ながら聴き」の需要が拡大しているのでしょうか。一般的なオフィス環境は、適度な雑音や周囲の会話などが聞こえてくるものです。そのような環境下での仕事に慣れていると、自宅は静かすぎて集中できないという人も少なくありません。音声配信のコンテンツを適度な音量で流しておけば、普段のオフィス環境に近付けられ、仕事や作業に集中しやすい環境が実現できるのです。

ラジオ番組のながら聴きのような普段のオフィスでは難しかったことを、自分のスタイルに合わせて自宅で業務環境として構築できることは、テレワークのメリットといえるでしょう。

テレワークでの生産性を向上させるために重要なこと

テレワークでの生産性を向上させるためには、テレワーカーにとって快適な業務環境を整備することが極めて重要です。

自宅にいながらも制約の多い環境の場合、社員のモチベーションは低下し、かえってオフィス環境での仕事よりもテレワークでの生産性が低下する懸念もあります。また、上司が部下に対して「仕事をサボっていないか」を常に監視しようとすると、部下から上司への報告業務が増えてしまい、テレワークを導入したにもかかわらず労働時間が増えてしまったという結果にもなりかねません。

音声配信サービスを活用することで集中力が上がり、結果として生産性にも結びつくのであれば、厳しく規制すれば良い、というものでは無さそうです。ただし、企業によってはセキュリティポリシーなどの問題もあるため、音声配信サービスを利用する場合はプライベート用のデバイスに限定するなどの対策は必要になります。また、当然のことながら、打ち合わせやオンライン商談などの際には音声を切っておくなど、業務に支障をきたさない最低限のマナーも求められます。

快適なテレワーク環境を実現するために

コロナ禍によって初めてテレワークを導入した企業も多く、なかには従来のオフィス業務に比べて生産性が向上したケースもあります。「自宅では仕事に集中できず、サボる社員がいるのではないか」と考える経営者も多いかもしれませんが、実際にテレワークを導入してみると問題なく業務が回ることがわかり、今後継続的にテレワークに取り組む企業も増えることでしょう。

社員のモチベーションを高め、快適なテレワーク環境を維持するためには過度な規制やルール、業務の監視は逆効果になることも多いため注意が必要です。もし、何らかの理由によって規制やルールを制定しないと問題が生じてしまう場合には、社員が納得できるような明確な根拠を説明し理解してもらいましょう。

一方で、テレワークの導入によって業務負担が増える傾向にあるのが情報システム部門です。さまざまな部門の社員からITツールの使い方やPCトラブルなどの問い合わせに追われるケースも多く、対応に苦慮することでしょう。オフィスワークであれば同じ部署内の仲間同士で解決できていた問題も、テレワークを導入したことによって「気軽に聞きづらくなってしまった」と感じ、情報システム部門の窓口に連絡してくる社員もいるようです。

このような問い合わせやテレワークでのトラブルによって、情報システム部門担当者の負担が増大している場合や、そもそも社内に情報システム担当者がおらず、テレワーク環境の整備が難しい場合にはワークスアイディが提供する「情シス運用代行サービス」がおすすめです。テレワークで使用するPCのキッティング作業やアカウント管理、インシデント管理、社内向けヘルプデスクなど、さまざまな業務を代行。システム開発やモバイルアプリ開発などのオプションにも対応します。

働きやすい環境がテレワークを成功させる

コロナ禍によって働き方は一変し、テレワークはもはや一般的な働き方として定着しつつあります。

多くのテレワーカーは自分なりに働きやすい環境をつくるためにさまざまな工夫をしており、音声配信サービスの「ながら聴き」が増えているのもその現れといえるでしょう。

企業の経営者や人事担当者は、従来のオフィスワークと同様の考え方でテレワークを厳しく規制するのではなく、より効率的に仕事を進めて生産性をアップできる仕組みを検討することが重要です。

参考:

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