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コラム

私がOfficeRobotLabをつくった理由

業務改善 ビジネスデザイン 変化と体験

RPA導入支援サービスを開始してから、お客様のために拠点でできることを考え、独自サービスをつくってリリースした話。

「RPA(robotic process automation)」の知名度も上がってきて、数々のソフトウェアを扱う企業がRPAの販売を開始。

以前から業務改善の一環として事業を展開していた当社は【RoboRoid(ロボロイド)】というブランド名で、RPAを導入頂いたお客様に正しく活用頂き、効果を実感できるようサポートするRPA導入支援サービスを展開することとなる。

4つのソリューション

全社でRoboRoidサービスを展開していく中、やはり中心となってサービス企画・計画・メニュー等を決定していくのは東京が中心となっていた。
RPAに興味を示し、話を聞かせてほしい、どんなものか見せてほしいと、反響が多いのもやはり関東のお客様が多い。

拠点で勤務している私は、
このまま東京と同じサービスメニューでいくのか。
リソースの問題もあるし、なにより客層が違う。

お客様との会話から得られるヒントがないか、どんなサービスだと喜んでいただけるか、本当に顧客の為になることは何か。

実際に訪問先でお客様と話をしているメンバーと時間を合わせて、率直な意見交換を重ねた結果【 Office Robot Lab(オフィスロボットラボ)】は誕生した。

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多くのお客様は中小企業様で人材不足という背景や、これまでITツールの導入を積極的にしていなかったことによる手作業の業務、現場ファーストで業務をまわしてきたことによる膨大な紙帳票、業務の属人化など、お困りの声も多くRPAに期待を寄せていることを感じた。

しかし、RPAはあくまでも”自動化するためのプログラムを組み立てることが可能なライセンス”を導入頂く為、導入後は自社の業務手順に合わせてシナリオを作成することが必要である。

RPA導入の最大の効果はこれを機会にこれまでの作業手順が最適だったのかと疑問に感じたり、改善点に気が付いたり、何より自社開発することで社員の能力開発に繋がること。

そこで弊社がこだわった支援の形は“内製化支援”だ。

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RPA以外のツールも同様だが、担当者には基本的な操作方法から使いこなす方法を覚えて頂く時間余力がないと充分に効果を実感できないままになる。

またRPAの特徴として、従来のシステム開発のようにどれだけ作りこんでも完璧に「完成」することはなく、動作させる外部環境の変化に応じて改修し、「変化」させることが前提の使用方法となる。
人間の判断や指示を受けながら協働していくデジタルレイバーだということも内製化を推奨してきた理由の一つだ。

とはいえ、「もう、時間も余力もない。大枠のフローだけでもシナリオ作成をお任せしたい。」そんな声もあった。
シナリオの開発をする中で、一番時間のかかることは検証時間とロジックを組み立てるためのデータづくりだ。

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使用する業務に登場するドキュメント、Excel、Webページ、フォルダ、システムの動作やデータの意味をより深く理解した後に、自動で動かすにはどんなルートでロジックを組むか検証する時間が必要となる。
その時間と手間のかかるシナリオ作成の一部を代行できれば、喜んでいただけるのではないか。

そうしてオフィス業務の効率化を支援する研究室OfficeRobotLabと名付けた。

【 OfficeRobotLabの対象範囲 】
業務可視化代行
業務改善支援
RPAシナリオ外部開発支援
RPAスポット相談室
紙-OCR-デジタルデータ化
統計解析サービス
データ可視化・分析
データ整理
マスタデータ作成

活動開始時には、RPA化対象の業務をヒアリングし、ロボットファイルを納品させていただくサービスを展開していたが、シナリオ開発に時間を充分に確保できないお客様から大変好評だった。

たくさんのオフィス業務の実態を拝見させて頂いたことで、どんなフローにすると最適なのか、どうすればメンテナンスがしやすいのか、効率化を図れるか、という視点で向き合い続けたことで、今後はRPA事業に関わらず、オフィス業務の効率化を叶える様々な支援を広げていくこととなった。

OfficeRobotLabの活動は、結果のでない日も、グッとくるアイディアが浮かばない日も、前進していないと感じる日も当たり前だ。
ただ、これからも各地のお困りのお客様のためになる活動を続けていきたい。