MENU

for Ideal Design

RPA

Power Automate For Desktopフロー作成!csvからオンプレ型システムへのデータ転記

RPA 業務改善 生産性向上 Power_Automate

Windows11が2021年10月4日リリースされました。
話題になりましたクラウド経由で利用する、サブスクリプション型サービスのOSです。
ついにOSもシェアリングエコノミー「所有から共有へ」の道を走り始めたのかもしれません。

そのWindows11に組み込まれているMicrosoft製の無料RPA「Power Automate For Desktop」がどんな使い勝手なのか?
実際にフローを作成して検証してみました。

1.Power AutomateとPower Automate For Desktopの違い

この違いについては前回記事を書かせて頂いております。まとめると、「Power Automate」というクラウド型自動化ツールの中に、「Power Automate For Desktop」というデスクトップ型自動化ツールが入っているよ!という話です。でも使い勝手はだいぶ違います。

 

2.実際のフロー作成してみました(動画あり)

csvデータからオンプレ型のシステムへ転記するフローを作成してみました。
動画で見てみてください。実に簡単に作成できます。

3.他のRPAとの比較

正直一番戸惑うのは、バージョンアップの頻度が多いことです。
基本フローはクラウド”Azure”に格納されておりますので、起動と同時に更新が掛かったりします。
さすがMicrosoft製で、2週間に1回くらいUIが変化したりするので操作に困ることもあります。(アクション増減や、アクション名が変更されていたりします)
PADもWinActorなどと同様にデスクトップ型RPAですが、外部ネットワークにつながっていることを必要とします。(Azure経由なので)

無料だという弊害

少し前に話題になったLinux無料OSだった”CentOS”シリーズもサポート終了を告げられ、ユーザが困っている姿をネット越しに見ていましたので、もし本番運用中のフローが使えなくなったらと思うと少し背中がヒヤリとします。
無料であるという事はある意味、責任を伴わないとも言えるからです。(本当に言うかは分かりませんがw)
仕事の業務に置き換えたときにインパクトがないように配分は考えていきたいですね。

どんな方が向いているか

例えば「WinActor」と比較するとやはりプログラミングの基礎知識が全くない状態だと戸惑うこともあるように思います。
逆に、プログラミングの基礎知識をお持ちの方はローコードとは言え、プログラミング設計する考え方が似ているので好まれそうです。

気になる点

困った部分としては「WinActor」の様にデスクトップ型のアプリケーションを細かく小回り利かすことが難しく感じました。
例えば、任意の画像を起点として、マウスをドラッグアンドドロップさせる作業などPADではその操作を実現しにくい部分がございました。

Excel操作の違い

また、Excel操作のアクションに関してもPADの方が少ない印象。そのあたりのExcel加工はVBAなどの併用を考えていらっしゃるのかもしれませんね。
具体的に例えると、オートフィルタを付けるアクションが無かったりします。実務では必須ツールのExcelなので影響はありそうです。

AI技術との連携

良い部分としてはクラウド連携(AWS、Azure)やオープンソースのAI技術(Google,IBM,Microsoft)がアクションにラインナップされており、気軽に利用できるようになっている事(各アカウント整備は必要ですが)
見ているだけでワクワクします。やはり巨大プラットフォームのMicrosoft社です。今後も注目せずにはいられません。

皆様の自動化が楽しく明るい仕事でありますように。
ではまた、次回をお楽しみに!