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コラム

リーンスタートアップとデザイン思考で革新的な解決策を!

DX 仕事 ビジネスデザイン

こんにちは。
ワークスアイディの奥西です。

1月12日に開催させて頂いたキャンスタイベント「デザイン思考×DXプロジェクト」ウェビナーが
大変多くの方から良い反響をいただきました。

1つでもビジネスのヒントとなり、お客様に役立つ知識・情報となっていれば幸いです。

アーカイブ配信での視聴も2月27日まで受け付けておりますので是非、ご覧ください。

次回もキャンスタイベントをお楽しみください!

さて、本日は「リーン・スタートアップ」についてコラムを書いていきます。

リーン・スタートアップとは

2012年に発売された書籍「リーン・スタートアップ」を読まれた方も多いのではないでしょうか。
もう発売してから10年以上も経過しているんですね。

「クラウド」や「サブスク」が始まった時代に誕生した開発手法で、

「Low fidelity, early failure」
低い精度で作って、早く失敗する。

という考え方が書籍にも紹介されているように、まずは最低限の品質の試作品を短期間でつくり、顧客のフィードバックを元に再開発を繰り返し行う手法です。

大規模で影響範囲が大きいシステム開発の場合だと、従前のウォーターフォールで時間をかけて開発していくというケースはありますが、AIやデジタルの進展に伴い、現在ではアジャイル開発が主流ともなりましたよね。

ワークスアイディも、「デザイン思考×リーン×アジャイル」の考え方でテクノロジーを活用し、顧客価値を創造していくプロジェクト支援が増えてきました。

このコラムでは、リーン・スタートアップの背景や手法・特徴、そしてデザインアプローチとリーン・スタートアップの相性について考えていきます。

リーン生産方式のコンセプト

リーン・スタートアップは、トヨタ生産方式からヒントを得たエリック・リースによって提唱された、新規事業開発および起業プロセスの手法です。

「無駄を徹底的に排除して、良いものを安く、タイムリーにお客様にお届けする」という哲学が基盤になっており、製造工程における無駄を徹底的に排除し、トータルコストを低減することを目的としています。

一方で、既にこの手法は使えないのではという意見もありますね。
理由としては、誰もが短期間、低コストでサービスを開始できる時代になった為です。

例えば、今ではプロコードだけではなく、ローコード・ノーコードで短時間で低コストでサービスを作ることができます。
なのでまずは「やってみよう!」ということはアドバンテージでもなく、むしろ「無計画」によるリスクとも言われています。
それでも「やってみよう!」は武器になりますよね。

今後も起業や新規事業開発を巡る環境は大きく変化を続けますので、10年前のクラウドやサブスクが誕生した時代とは、背景が異なるということですね。それでも現在のDXプロジェクトの進め方のヒントになるかと思います。

リーン・スタートアップの考え方

リーン・スタートアップは、ビジネスの概念として製品やサービスを効率的に市場に投入する方法論です。

このアプローチでは、スピーディなプロトタイピングと顧客フィードバックを通じて、製品の継続的な改善を行います。
まさに今では皆さん当たり前となった「アップデート」という考え方ですね。

これこそ完成品を販売する「モノ」から「コト」へのサービス転換です。

最初から多大な費用を投入することなく、市場のニーズや顧客のフィードバックに基づき製品を開発することができます。

リーン・スタートアップの手法と特徴

リーン・スタートアップの手法は、新しいビジネスモデルや製品を効率的かつ効果的に開発するためのアプローチです。
繰り返しにはなりますが、無駄を排除し、顧客のフィードバックに基づいて製品を反復的に改善することに重点を置いています。

リーン・スタートアップのステップと特徴について掘り下げていきますね。

1.仮説

ターゲット市場と顧客のニーズに関する仮説を立てます。
製品やサービスが売れるかどうかの「価値仮説」と、事業が成長するかどうかの「成長仮説」があります。

2.構築(Build)

最小実行可能製品(MVP)を開発します。
製品が市場に受け入れられるかどうかをテストするために必要最小限の機能を持つ製品です。

3.実験・計測(Measure)

製品を市場に投入し、顧客からの反応を収集し、データを計測します。

4.学習(Learn)

計測したデータを分析し、学びを得ます。
これに基づいて製品の改善や方針転換の決定が行われます。

5.意思決定

集めたデータに基づいて、製品戦略やビジネスモデルを継続するか、方向転換(ピボット)するかを決定します。

 

リーン・スタートアップの特徴は、コストと時間を節約できることです。
顧客ニーズに沿った開発で、スピーディに市場へ製品の提供が可能です。

そして、製品の早期リリースと顧客からのフィードバックを通じて、製品の改善を図ることを目指します。

この手法は特に、不確実性が高い新規事業や製品開発に有効であり、柔軟性とスピードを重視します。

この考え方を応用して、ビジネスの顧客体験価値に活かすことが出来るのではと考えています。

デザインアプローチとリーン・スタートアップ、アジャイルは相性が良い

デザインアプローチはユーザーのニーズ・体験・課題を中心に置きます。

リーン・スタートアップとアジャイルも顧客のフィードバックを重視するため、これらの方法論はユーザー中心の製品やサービスの開発としても非常に相性が良いんです。
また、アジャイルは短い開発サイクル(デザインスプリント)を使用し、リーン・スタートアップはビルド・測定・学習のループに重点を置いています。

どちらのアプローチも、「柔軟性」を持って「迅速」に改善を行うプロセスを持っています。

アジャイル開発は多様なスキルセットを持つチームが、協力して作業することが奨励されています。
デザイン思考も複眼思考で様々な視点の統合を重視しており、リーン・スタートアップは様々な機能間の連携を促します。

リーン・スタートアップは、デザイン思考とアジャイル開発と密接に関連しており、
こういったクロスファンクショナルなアプローチは、より革新的な解決策を生み出す可能性があります。

「仮説」と「問い」は非常に重要な要素となる訳ですね。

 

是非、DXプロジェクト×デザインアプローチで無駄を削減し、効率的で柔軟なプロセスを取り入れることをおすすめします。
顧客価値を創造する、システム開発やDXプロジェクトに変革していきましょう!

ワークスアイディにデザイン思考×DXプロジェクトの推進について、お気軽にご相談ください。

本日も皆さまGOOD JOB!!

 

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