昨日、日経新聞にインターンシップに参加した学生の評価を企業が採用選考時に利用できるようにルールを見直した。という内容の記事がありました。
インターシップの機会が増え、学生さんの選択肢が増えていくと良いですね。
ちなみに私の就職活動の思い出といえば、最終面接で、ビジネスプランを発表するというのがありました。
他の学生は資料を使ってのプレゼンでしたが、
すっかり失念していた私は、アイディアは考えていましたが、プレゼン前に既に落ちたーと思って開き直り、その後は、手ぶらで堂々とプレゼンし、そそくさと帰った記憶があります。
さて、本日の「問い」は、なぜ、採用選考にインターンシップの時の評価を利用してはいけなかったのか!?を、テーマにビジネスデザイン事業部の奥西がお届けします。
ルールは何のために必要なのか
さて、日経の記事ではインターンシップのルールについて見直されたということでしたが、「ルール」の目的や本質について考えたことはありますか。
スポーツの世界では、ルールがあるからこそ、そのルールの範囲の中で競技を競い合います。
見ている人もルールを知らなければ、ポカンとしてしまいますが、
ルールを知っているからこそ、熱狂してしまいますよね。
では、業務上のルールではどうでしょう。
このコラムを読んでくれている読者の多くは、
オフィスで働く仕事をしている方が多いですので、業務視点での意味でのルールでお話しします。
業務改善の現場でも、「そのルールはまだ必要なのか!?」というケースがよくあります。
ルールがあることで業務が円滑に遂行する場合もあれば、
ルールがあることで、業務効率が下がり、無意味な仕事までもフローに組み込まれることがあります。
そもそもルールや取り決めというのは、複数の方が関係していればいるほど、統制を図る意味でも、必要となるケースがあるということは、よく理解しておりますが、一度作ったルールを守ることが「正解」としない!!という考え方が重要です。
前提を疑うこと
これまであたりまえだと守ってきたルールや慣習を、疑ってみることがルールを修正したり撤廃することに繋がります。
私と一緒に働いているチームのコンサルタントやエンジニアでも、
この「疑う」ということが得意な方がいます。
疑いすぎてしまうと、重要な課題であるセンターピンを射抜くことに時間がかかってしまうコトもあるので、
ほどほど感も必要ですが、「疑う」というのは非常に重要なスキルです。
私が新卒の時の上司に言われた言葉で、今でも大事にしていることがあります。
「ルールを作ると、その上にルールが作られる」
すなわち人が得意とする創造やアイディアが窮屈になる。という事です。
規範やモラル、法律ということは当然、前提としながらも
企業組織において、リーダーはルールを作ることよりも現代では「カルチャー」を作ることが求められていますね。
もし、社内に謎のルールがあれば「疑う」ということから是非、皆さまで議論してみてください!