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ショートコラム

VUCA時代の”プロフェッショナル人材”とは!?

ビジネスデザイン 奥西新聞

さて、本日は今、話題の「プロフェッショナル人材」についてビジネスデザイナーの奥西がお届けします。

「VUCA時代」という言葉が様々な書籍や記事で多く見受けられます。

・「Volatility」(不安定性)
・「Uncertainty」(不確実性)
・「Complexity」(複雑性)
・「Ambiguity」(曖昧性)

この4つの単語の頭文字からとった略語であり、「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」を意味します。
元々は1990年代後半に軍事用語として発生した言葉であった様です。
2010年代に入り、変化が激しく先行き不透明な社会情勢を指して、ビジネス界においても急速に使われるようになり、「VUCA時代」という表現が使われていますね。

プロの定義とは

さて、そんな先行きが不透明で、予測が困難な状態を打破していく上で、「プロフェッショナル人材(プロ人材)」というワードが注目を集めています。

先日ワークスアイディの関西支社でも話題になったんです。
「市場価値を、AIや機械学習を活用し「視える化」できるソフトウェアを開発したいよね。」

そんな話題が持ち上がり、アイディアを出し合っただけで、笑って会話は終わりました。

今では、「プロ経営者」に経営をお願いするという事がよくありますよね。
経営者だけにかかわらず、どんな役割や職種でも、その道を極めて、成果を出すことができる人材がプロという定義なんでしょうか。

どのような経験やスキル、実績があれば「プロフェッショナル」と呼ぶのか・・・。

まだ、定義も「Ambiguity」(曖昧性)があるとしても、分かりやすい表現での用語でありますよね。

市場価値を高める

では、労働市場の中ではどの様な価値を買うのかというのがポイントですよね。
最近ではJOB型雇用の導入が進みだしてきました。

まさに、このJOB型雇用や評価制度がプロフェッショナル人材を作っていく基礎になるのではと考えています。

なぜかと言うと、私の現時点での持論ですが、
「社内価値」を維持しようとすればするほど、会社に成果が出なくなるからです。

長く1社で勤務し、その中で成果を上げ、より責任のある役割を担うということは、これまでの会社への貢献度も高く、社内価値として評価されていくというのは良く理解できます。

もしかすると、私も社内での貢献度合いから、任されている役割や期待されていることも含め、社内価値を評価されているのかもしれません。

但し、重要なことは「社内価値」ではなく「市場価値」であるということです。
以前に「名札」ではなく「値札」という話をコラムか動画で話したことがあります。

要は、社内のみに通用する能力に依存するのでなく、
市場価値として評価される能力や経験、専門性を磨くことに注力することが
「プロ人材」としての一つの要素ではないかと考えます。

年齢を重ねていく中で、社内価値は高まりますが、そこに依存すると市場価値は反比例の様に、一定の年齢を迎えると価値が下がっていきます。

私が10数年前に責任者として就任した際の、育成ポリシーは、
「どこでも通用する人材へ」です。

JOB型雇用や専門職制度、評価制度も含め、VUCA時代に「人的資本」をどう捉えていけるかが、企業競争力の優位性を高めることになります。

ますます「プロ人材」は高く評価してくれる場所へと、所属チームを変えて移動していきます。
そんなプロ人材を採用し、その後、活躍し続けてもらえる環境の整備が急がれますね。

皆さまの会社でも「プロ人材」ってどんな人の事を言うのかな!?をテーマに是非、議論してみてください!