ショートコラムなぜ、パーパス経営が注目されているのか!? 仕事 ビジネスデザイン 奥西新聞 2022.06.30 さて、本日は「なぜ、パーパス経営が注目されているのか!?」について ワークスアイディ ビジネスデザイン事業部の奥西がお届けします。企業の存在価値とは少子高齢化、気候変動、介護問題、人材不足、世界情勢、人権問題、格差社会。 様々な社会課題がある中で、今まさに企業の存在価値が見直されていますよね。企業は、これまで株主・経済最優先の活動が中心と言われてきました。最近では、株主に加えて従業員・お客様・パートナー・地域社会などの、すべてのステークホルダーの利益を優先することが求められています。 すなわち、社会の課題を解決しないのであれば、企業として存在する理由がなく、成長もできないという時代に変わってきています。英語でPurposeという言葉を検索してみると「目的」と訳されています。 企業のブランディングやマーケティングにおける、新たな用語としてのパーパスは「存在意義」というニュアンスに近い意味合いで使われていますね。 「何のために存在するのか」という「志」を問い直すという考え方です。この考え方が注目されている背景の一つに「世代」「社会」が関係しているのではないかと考えます。ミレニアル世代の価値観現在、ビジネスの一線で活躍している20代半ばから40歳ぐらいまでの方々が、ミレニアム世代と言われています。 ※1981年から1996年に生まれた人をミレニアム世代としています。さらに、若い世代はZ世代と言われていますよね。Z世代もミレニアム世代も若い方々の世代と思っていましたが、どうやらミレニアム世代は40歳になる方々も含まれているんですね!!ちなみにZ世代とミレニアム世代の違いについて、、、 「Z世代は現実的、ミレニアル世代は理想主義」 「Z世代はコスト削減を重視、ミレニアル世代は体験を重視」徐々に本題から逸れて、話が脱線してしまいそうでしたので本題に戻ります。価値観の変化や多様性、モノ消費からコト消費世代がビジネスの中心であるからこそ、 益々「企業における存在意義」を重視されているのかと推察しております。また、戦略や組織だけではなく個々人の働き方も多様化している中、一人一人のベクトルを揃える意味でも注目されていると考えます。まさに「役に立つ」を越えた、「意味がある」存在というのが企業経営にも必要となってきたという事ですかね。企業理念とパーパスの違いパーパスの話になると「企業理念」や「行動指針」があるじゃないか。 と言われるケースがよくあります。確かに、企業理念にはパーパスに近いことが書かれていることが多いですよね。パーパスは「社会」「環境」とのつながりをより意識している事が多く見受けられますね。でも、果たしてきちんと企業理念は実践されているでしょうか。 固い表現になっていて、どこの会社でもあてはまる内容になっているケースも多くないでしょうか。パーパスは、自分たちの「強み」と「情熱」と「ニーズ」が重なりあったところに存在すると言われています。「強み」と「情熱」と「ニーズ」!パーパスがビジネスやマーケティングにおいて注目されるようになったのは、2008年頃からです。 P&G元CMOジム・ステンゲル氏が、パーパスの重要性について語ったところから始まったと言われています。2013年には、マーケティング学の巨匠フィリップ・コトラー博士が、 マーケティングの4P(Product/製品、Price/価格、Place/流通、Promotion/販売促進)に パーパス(Purpose/存在理由)を加えて5Pにすると発表しました。最近、話題になり注目されていると思っていましたが、今から10年前に既に重要性を説いていたんですね^^;リモートワークでの働き方も選択肢となる今、組織文化を浸透させていくには、やはり軸となるのはパーパスですね。パーパスは、掲げるだけでは意味がありませんよね。 その点については、企業理念も同じです。どのように経営に活かし、ブランディングやマーケティングにつなげていくのかがとても重要と考えます。パーパス経営を実現するには、 パーパスを策定した後の「浸透」と「実行」が何より重要で、 企業経営そのものですよね。そこには、お金も時間も多大な投資となりますが、変化の激しいVUCA時代たがらこそ、企業の存在意義を見直されているんですね。是非、皆さまの会社でも企業理念やパーパスについて議論してみてください! 関連サービスはこちら