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ビジネスプロセス

AI時代の「組織変革・組織デザイン」6つの要素と重要性

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こんにちは。
ワークスアイディの奥西です。

AIやデータ活用の進展により、ビジネスの在り方や構造が大きく変わりつつある中で、多くの企業で「組織デザイン」が検討課題になっています。
総務省や経済産業省の調査でも、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するうえで「組織変革」が重要な要素として挙げられています。

今回は「組織の在り方」について課題を抱えている方向けに、AI時代における「組織変革と組織デザイン」についてご紹介します。

組織デザインとは

組織デザインとは、組織の「構造」「プロセス」「文化」などを最適化し、
企業の目標達成のために、体制を最大限生かせる環境を作ることです。

組織デザインを効果的に活用することで、企業全体の枠組みの中で、
社員一人ひとりがそれぞれの能力を最大限に発揮し、効率的に機能する合理的な組織を構築することができます。

AI時代における組織デザイン 5つのポイント

1. 人材の確保と育成

AIを活用した事業の推進には、デジタル技術に精通した人材が不可欠です。
多くの企業がデジタル人材の確保と育成に課題を抱えています。
また、単なる技術力だけでなく、AIが代行出来ない創造力や発想力を持つアイデア人材が求められるでしょう。

2. 企業文化の形成

企業文化は、変革を受け入れ、柔軟に適応する能力を持つことが求められます。
伝統的な文化が根強く残る企業では、変革への抵抗が障壁となることが多いですが、
時代の変化や企業ビジョンに適応する文化を育むことが重要です。

3. 組織目標の明確化

企業の目標を明確に設定し、その目標が全社員に浸透することは、DX推進において非常に重要です。
目標が曖昧だと、従業員のモチベーションが低下し、DXやAI活用の取り組みが迷走するリスクがあります。

4. 制度改革

企業の掲げているミッションやビジョンが、抽象的な言葉を並べただけで
具体的にはなっていないキャッチフレーズになってしまっているケースがよくあります。

ミッションを実行するために抽象的ではく、具体的に制度を整備することが、DX推進のカギとなります。
また、デジタル技術を活用して働き方改革を進めるだけでなく、働きがいを生み出す取り組みが求められます。

AI時代における「Adapt組織」とは

AI時代の組織デザインにおいて、最も重要な役割は、組織が変化する環境に「適応(Adapt)」する力を持つことです。
この適応力を持つ組織基盤を構築することで、競争力を維持し続けることが可能になります。

DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現させるためにも、AIをビジネスに組み込むためにも、
そして複雑な社会での課題解決においても、「適応する組織」が成功への鍵となります。
組織変革は、DXの本質そのものであり、AI時代の経営において「Adapt」は不可欠な要素です。

組織デザインの6つの要素とその重要性

効率的な組織デザインを実現するためには、以下6つの要素が重要です。

1.構造

  • 採用機能を各事業部に設けるか、別部署にまとめるのか。
  • 営業機能を顧客や製品ごとに分けるのか。

など、組織の機能や階層を最適に配置することで、部門間の協力を促進します。

何よりこの「構造」が組織において重要です。
ここが一番頭を悩ませますが、放置していると手遅れになる場合があります。

2.業務プロセス

従来から行われてきた業務でも、無駄や非効率が含まれていることがあるので、
それらを排除し、社員が本来の重要な業務に集中できる環境を整えます。

AI時代においての定型業務は、人ではなくシステム内で解決できる設計にするべきでしょう。

3.人材、4.報酬

企業は人の集合体であり、その組織文化を創るのも人です。

技術面で言うと、同一分野のスキルを持つ人材ばかりを集めるのではなく、
企業戦略に合わせて多様なスキルを持つ人材を配置することが重要です。

また評価制度や報酬制度も改革が必要です。

企業情報は可視化され、市場価値と報酬を見比べるのが当たり前の時代になりました。
転職(移籍)が前提となる中で、適切な報酬の仕組みは欠かせません。

5.情報

ワークスアイディでは、特に情報分野において、データドリブン経営の推進を支援しています。
オープンで透明性の高い企業は、社内外からの信頼を獲得しやすく、
また、データを効果的に活用する企業ほど、説得力のある組織運営となります。

データ共有や活用を積極的に行う企業は、組織全体に活気をもたらします
例えば、営業部門におけるKPIを単なる売上だけでなく、スキル向上や組織力強化といった多角的な視点で評価することができます。

さらに、生成AIの導入によって、組織全体のパフォーマンス向上が期待されます。
企業のナレッジやプロセスにデータ活用を組み込むことは、競争力を高める上で非常に重要です。
是非、データサイエンス生成AIを積極的に活用し、変革を進めていきましょう。

6.意思決定

スピーディな意思決定プロセスの構築は、組織の迅速な対応力を強化するために不可欠です。
そのためには、内部統制や権限規定の見直しも重要な課題となります。

しかし、過去に制定されたルールが障壁となる場合もあります。
そうした場合は、新たなルールを策定し、組織変革を推進していきましょう。

 

現代企業における多角化と多様性

AI時代において、企業が直面する2つの主要な課題が「事業の多角化」「人材の多様性」です。
特に新型コロナウイルスの影響を受け、多角化の重要性がますます強調されています。

事業の多角化

事業多角化とは、企業が複数の事業を同時に展開することを指し、企業全体の価値を高める戦略の一つです。
特殊な技術や資産があり、圧倒的な差別化を実現できる企業では、
単一事業でも成長が期待できますが、多くの企業には該当しないかもしれません。

特に、外部環境の変化が激しい「VUCA」の時代において、単一事業に依存する経営はリスクが高いため、
事業多角化を経営戦略として採用する企業が増えています。
多角的な事業を持つことで、企業は変動する市場環境に柔軟に対応し、リスクを効果的に分散することができます。

人材の多様性

事業多角化を成功させるためには、多様なバックグラウンドを持つ人材の活用が不可欠です。
多様な人材が集まることで、新しい視点やアイデアが生まれ、複雑な問題解決やイノベーションが促進されます。

企業は従業員の学びを支援するために、リスキリングなどの取り組みで、社員のスキルアップを積極的に支援する必要があります。
「会社は学校じゃない」という考え方が前提ではありますが、企業の成長とともに従業員の成長を支えることが重要です。

▼「会社は学校じゃない」をトークテーマにしたYouTube

 

ワークスアイディでは、中途採用を中心に、異なるバックグラウンドを持つ多様なメンバーが集まっているため、
組織内で方向性がバラバラになりやすい一面もあります。
だからこそ、会社のビジョンやミッション、企業文化が一層重要な役割を果たします。

事業の多角化と人材の多様性は、互いに補完し合う関係にあります。
これらを統合的に進めることで、企業の競争力をさらに強化することができるでしょう。

 

まとめ

AI時代に適応するための組織作りには、変化を恐れずに組織文化や構造を見直すことが不可欠です。
これらの要素を再考し、企業のDX推進に役立てていただければ幸いです。

共感するポイントや、今からでも検討したいと思える点はありましたでしょうか。
課題のない組織はありません。
過去の当たり前や常識を疑ってみると、不思議な文化に気づくことがあります。

是非、皆様の会社でも「組織変革・組織デザイン」について議論を深めてみてください。

それでは本日もGOOD JOB!!

ワークスアイディは、「『働く』をデザインする」をコンセプトに、企業の課題解決をサポートします。

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