こんにちは。
ワークスアイディの奥西です。
つい先日、AppleからiPhone16の発表があり、Apple Intelligenceを始めとした新機能が話題になりましたね。
そんなAppleの成功の背後には、
これは、企業として競争力を持続させるために不可欠な要素と言えるでしょう。
ワークスアイディにもビジネスモデルについての相談をいただくことが多く、私自身も「問い」の設定について考えることが増えてきました。
Appleの事例を通じて、ビジネスにおいて「問い」の設定がいかに重要かを考えていきましょう。
現状維持に陥るリスク
多くの企業が陥りがちな罠の一つに「現状維持」が挙げられます。
特に市場が安定している時期や一時的な成功を経験すると、変革の必要性を感じにくくなります。
しかし、AI時代のビジネス環境では技術革新や顧客ニーズが急速に変化しており、
Appleは、常に自らに「これで本当に良いのか?」という問いを投げかけ、製品やサービスの革新を続け、従来の当たり前を覆す製品を世に送り出してきました。
これこそが、Appleが市場でリーダーシップを保ち続ける所以です。
Appleに学ぶ「デザイン経営」
Appleのイノベーションは、技術革新だけではなく、デザイン経営の観点からも進められてきました。
ハードウェアからソフトウェア、さらにブランド戦略に至るまで、一貫してユーザー体験(UX)を中心に考え抜いています。
これを可能にしているのは、
▼デザイン経営についてはこちら
Appleが「当たり前」を変えた事例
Appleの製品は、常識や既存の概念を覆す「問い」から生まれています。
従来のビジネス常識を覆し、今では標準となるまでに影響を与えた事例をいくつか紹介します。
1.スイッチのON/OFFをなくした(スリープモード)
かつて、電源を入れるためにはデバイスのスイッチを押すことが当たり前でした。
スイッチで電流回路を制御することが技術的にも当然とされていましたが、Appleはこの「当たり前」を疑いました。
そして、スリープモードの導入により、ユーザーは電源のON/OFFを意識することなく、瞬時にデバイスを使用できる体験を得ることができました。
2. カセットやCDなど外部媒体をなくした
スティーブ・ジョブズは、音楽の楽しみ方に革命をもたらしたiPodを通じて、ウォークマンのような物理的なカセットやCDを必要としない「デジタル音楽」という新しい形を提案しました。
従来の音楽体験は、カセットテープやCDなどの外部媒体に依存していましたが、Appleは「音楽は物理的な媒体で提供されるもの」という前提を根本から覆し、iTunesを通じて、音楽をデジタルデータとして楽しむ新しい方法を提供しました。
3. ボタンやタッチペンをなくした
初代iPhoneが登場した際、物理的なボタンを廃止し、タッチペンの使用すらもなくしたことは業界に大きな衝撃を与えました。
この変革は、「なぜ指で操作できないのか?」という問いをAppleが投げかけた結果です。
指を直接デバイスのインターフェースとして活用することで、タッチスクリーンを直感的に操作できるようにし、これが今ではスマートフォンの標準となりました。
ビジネスにおける「問い」の設定の重要性
企業の変革を成功させるためには、単に売上を伸ばすことやコスト削減を目指す表面的な問いではなく、より深い視点から課題にアプローチすることが重要です。
ここで重要になるのが、「問い」の設定です。
例えば、Appleが「もっと早く動作するコンピュータを作るにはどうすればいいか?」という問いを設定していたならば、彼らの製品はPCのスペック競争になっていたかもしれません。
しかし「人々がより直感的に、シンプルに使えるデバイスを作るにはどうすればいいか?」という問いを設定することで、ユーザーの体験そのものを革新するための視点が得られ、結果として従来とは異なる製品が生まれました。
このような問いの設定は、企業においても非常に重要です。
ビジネス上の課題に対して、「売上をどう上げるか?」という表面的な問いを設定するのではなく、
まとめ
Appleに学ぶ「問い」の設定は、ビジネスの競争力を高めるための重要な手法です。
現状維持にとらわれず、常に新しい問いを立て続けることで、企業は新しい価値を生み出し続けることができます。
ぜひ、皆さまの会社ででも「問い」の設定について議論してみてください。
本日もGOOD JOB!
ワークスアイディは、「『働く』をデザインする」をコンセプトに、企業の課題解決をサポートします。
▼ご相談はこちらから
▼こちらもおすすめ